Tシャツは編み物なのか、織り物なのか?

2017.06.10 (土)
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みんな大好きなTシャツ。これからの夏の季節は特に主役アイテムとして活躍するTシャツ。今回は、Tシャツを生地の作り方、製法の側面から考えてみます。

 

 

◇織り組織
経糸と緯糸を交差させて織り上げた布地です。布帛(ふはく)といいます。服を作るときは、はさみで裁断して、縫い合わせて衣料品を作ります。コートやジャケット、シーンズなどを想像するとわかりやすいと思います。「糸」という歌でも表現されていますね。

経糸と緯糸の渡し方で、織り組織はたくさんの種類がありますし、織り組織によって、柄を作り出すこともできて、生地を作り上げる工程は、技術も進歩していて、本当に多様です。

 
◇編み組織
編み物とは1本の糸でループを作りながら編みあげていきます。ループには横方向のループ(コース/Course)や縦方向のループ(ウエール/Wale)があり、ニットはこのループによってタテにもヨコにも伸び、さらに空気を含んだり、通気性を高めたりといった機能も備えているのです。

セーターをイメージした「ニット」製品の作り方です。KNITは編む。ループを作って糸を通して編み立てていくのですが、その糸の通し方にはたくさんの種類があります。編み方で縄をつくったり、いろいろな柄を出すことができます。また、身頃と袖を合わせる方法は、ミシンで縫い合わせる方法は取りません。接合させたい編み目と編み目をかがり縫いをするリンキングという手法を使います。
 
 
◇では、ジャージは?

Tシャツに使われている素材を大きくジャージと呼んでいます。
このジャージですが、一般的に「編んだ生地を裁断・縫製して、衣料品や服飾雑貨などになるもの」と定義づけられています。丸編み機、たて編み機によって反物状に編まれたもので、ジャージもニットの一部であるということになります。ファッション雑誌などで、Tシャツをカットソーと表現することがありますが、cutして(裁断して) sew(縫製する)ことができるもので、ジャージのことです。
 
セーターを想像してください。糸が簡単にほどけてしまうので、編地をはさみで裁断して、ミシンで縫い合わせることは難しいと思います。
一方、シャツなどの生地は、切って、縫うことができます。そして、ジャージは編み物の持つ特徴である伸縮性に優れていて、また織り物の持つ、好きなように切って縫うという取り扱いやすさのどちらの性質も持ちあわせていて、とても便利な素材です。
 
上記の通り、織り物(布帛)と編み物(ニット。ジャージ含む)では、ある性質に大きな違いがあります。「伸縮性」の違いです。
ニットはその作り方の性質から、特に横方向に伸びやすく、動きを制限しないので着用して疲れません。布帛は、伸縮性には乏しいのですが、きちんとした形を取りたいコートやスーツ、ジーンズなどに相応しいです。
 
ニットは伸びる。布帛は伸びない。どちらが良いということではなく、その性質を上手に使い分けて衣料品は作られているのです。そんな側面も感じながら洋服を選ぶと、ファッションも一層楽しいものになると思います。

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