夏に着たい素材の「麻」。どんな特徴があるの?

2021.05.20 (木)

夏になると、麻素材の服が店頭に並ぶようになります。さらっとしていて見た目から涼し気な麻は、日本の湿気のある夏の気候に適した素材です。

麻は綿とおなじ、植物からできた素材です。世界には麻が60種類ほどあるそうです。日本においては、繊維として利用できるのは2種類のみで、リネンとラミーです。
麻の茎から繊維を採取します。茎は断面をみると空洞があります。この空洞のおかげで風を良く通します。それで熱を放出するので熱がこもらず、涼しく服を着ることが
できます。

また、水分を吸収してくれます。汗をかいても吸い取ってくれて、なおかつ通気性のよさで速く乾きます。そして乾くときに皮下熱を奪っていくので、より一層涼しく感じられます。水にも強くて、家庭で水洗いができるのでケアも簡単なのが嬉しいです。
 
麻の特徴として代表的なのが「触り心地」ですが、少し強さがあります。これをハリ感と呼んでいます。シルクやレーヨンなどのとろみがある素材とは違って、一般的に麻にはドレープがきれいに出るような柔らかさはありません。そのハリ感があることで、麻素材の衣類は肌にくっつかず、さらりと風を通すので、涼しさが保たれるという特徴があります。
 
麻は、シワになりやすいのも特徴のひとつです。でも最近は改良が重ねられて、そのシワが気にならないようになってきました。パンツなどは座る、などの動作によって体重がかかるのでシワになるのが気になるアイテムですが、最近の麻のパンツはシワが気にならないようになっています。もちろん他の素材と組み合わせることでシワに強くしているものが多いのですが、麻自体の改良も進んでいるようです。いっそう使いやすくなりました。
 

衣替えをしていて、麻素材のワンピースやブラウスを取り出しました。今年も夏がやってくるな、と。どうでしょうか、夏には、麻の服を着て自由に外に出掛けたいですね。

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