Tシャツの生地について 編み立ての違いが分かりますか?

2017.06.12 (月)

夏に向かって暑くなっていくこれからの季節。汗をかきますね。
Tシャツは一年中人気のアイテムですが、夏になると一枚で決めるようになります。まさにスタイリングの主役になります。

今回は、Tシャツの生地(編組織)について記載したいと思います。
Tシャツの素材に、そんな違いがあるの?と思われると思います。綿のTシャツひとつとってもその編みたて方がいくつかあって、出来上がる素材には違いがあるのです。

早速、Tシャツに用いられている主な編組織を挙げてみます。
◇天竺編み
基本的な編み立て方で、一般的に、Tシャツは、天竺編み(平編み)の編み立てでできた生地が多いです。横方向の伸縮性に優れています。生地の裏表で編地の見え方に違いがあります。凹凸の無い組織が特徴で、肌着などにも適した風合いです。ちなみに、昔にインド(天竺)から輸入していた編み立てたものを天竺編みと呼んでいて、その言葉が残っているとのことです。
◇フライス
フライス編みは、主に首や袖口などのリブに用いられる、強度と伸縮性が最も高い編み方です。リブ編みとも呼ばれ、横方向への伸縮率が抜群です。その伸縮性の良さから、体にフィットしてボディラインがしっかりと出るので、女性用のTシャツでよく使われます。また、耐久性もありますので下着などに多く用いられます。
◇スムース
スムース編みの特徴は、表裏の面の見え方が同じです。ここが天竺編みとの違いです。Wフェイスとも言われます。スムース編みの生地は、Tシャツで、現在天竺編みに次いで広く使われています。
◇鹿の子
鹿の子編みと言えば、ポロシャツです。表面には凹凸があって、平編みに比べ伸縮性が無いですが、通気性に優れていてサラッとした着心地が特徴です。吸湿性や速乾性も優秀で、スポーティな服やTシャツで用いられる事が多いです。
このように、編み立て方によって、Tシャツとしての機能性や肌ざわりにも違いがみられるのです。夏の一枚を選ぶときに、どんな編み立てなのかな?と見てみるのも面白いかと思います。
もちろん、編み立てる材料、つまり綿の糸は質や加工の仕方によって違いがあります。また、糸の太さによっても、風合いは変わってくるでしょう。綿の糸については別の機会に記載します。

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