編み物の世界は奥深い

2018.10.22 (月)

ニット王子やニット界の貴公子が注目され、もてはやされたりしていましたが、時々ニットは脚光を浴びるようです。

いつも身近にあるニットですが、ファッション業界でもニットの当たり年と、そうでもない年がありますので、世の常なのかもしれません。
 
私はアパレルメーカーに勤務していましたが、そのメーカーはもともと高品質のニットの販売からスタートし、日本の高度成長期に急成長を遂げ、なんだかとても大きくなったところで新卒の私を採用してくれました。ニットは私が在籍中も、この会社にとっての強みでありました。
私はこの会社にいる中で、ニットの神髄の片りんではありますが、本物のニットに接することができたと思っています。会社内のニットの神様といわれるスペシャリストの方に、「君はニットを良く勉強しているね」と言われてちょっと有頂天にもなりました。そして、私のニット好きはより一層大きく膨らんでいきました。
 
ニットの素晴らしいところは、1本の糸を編み上げていくことで、それが身体を包む洋服になるというところです。糸が1本で洋服ができる!これは少し語弊がありますが、ニットは糸を編み上げていくもので、これがニットのすべての基本になります。
そして、身体の動きに合わせて伸び縮みをするので、動きを止めることなく、着心地が良いというのも、大きな特性です。編み方もたくさんあって、見え方や肌触りや重さなどバリエーションが豊富です。ニットの編み組織については書ききれないので、別記事にしたためたいと思います。
 
話が飛びますが、今はユニクロさんでも出している「ホールガーメント」のニットですが(最近CMで見ました)、私は辞めた会社で、15年くらい前にホールガーメントの製品を目にしていて、その頃から展示会場で説明し販売していました。技術開発力も国内トップの会社だったと思います。
 
もちろん、織り組織も大好きです。私はテキスタイル全般が好きなので、素材に触れることができて、それを一生懸命に調べることが出来るという、こんなにも楽しい環境で仕事ができたことを本当にラッキーだったと思っています。会社には、知りたいことを教えてくれて感謝でいっぱいです。益々のご発展を遠くから祈って、応援しています。

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