ニットにも三原組織があります。

2018.10.24 (水)

織り組織には三原組織があり、それは以前のコラムでお話していますが、ニットにも三原組織があるのです。それは、天竺、リブ、ガーターの3つです。

◇天竺編みとは
天竺はメリヤス編みとも言われています。メリヤス編みは今はあまり聞かない呼び方ですが、私の母はメリヤス派です。ちなみに私は天竺派となります。
一番、ベーシックな編地として、ニットの基本と位置付けられています。表側と裏側の編地の見え方が違う、という特徴を持っています。表は縦横ともに同じ編み目が整列していて、きれいです。裏を見るとがたがたと出っ張りを感じる編み目が見えます。
一方向に向かって編み続けていきますので、ニットはどちらかにテンションがかかってくるっと丸まってしまうことがあります。天竺では、その編み方の特徴から、表側に向かって編地が丸まっていく、という性質がありますが、これも特性かなと思います。
◇リブ編みとは
リブはセーターの袖口を想像すると分かりやすいと思います。縦に一列飛び出した目と引っ込んだ目と交互に並んで、縦に畝ができている編地です。一目ごとに凹凸のある編み方を1×1、二目ごと交互に凹凸のある編地を2×2、他にはミラノリブや畔編み、針抜き編みなどがあります。
◇ガーター編みとは
横一列に連続して飛び出している目があり、次の行になると引っ込んでいる目があり、その交互によって横畝に見える編み組織です。少し野暮ったくてもったりしている見た目なので、古めかしいような、よく言えばアンティークなイメージがあります(主観ですが)。
子どものころに母に編み物を教わって、一番初め編んだのがガーター編みです。ずっと同じ編み方をすればいいので、子どもの練習にはぴったりの編み方です。
 
1本の糸がループ(輪)をつくり、くぐらせて絡み合いながら、どんどんと編まれた部分が大きくなっていくのは、とても楽しくて、編み物には人間の知力とか工夫とか、文化の発展とか、進化を感じずにはいられません。
 
編み物って、すごいですよね。

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