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洋服もお肌と同じです。日焼けも酸化もするんです

2021.03.23 (火)

日光によって服の色が変わってしまうことがあります。そうです。生地も日焼けします。そして酸化もします。

 

 

アパレルメーカーに勤務していたころ、「クローゼットに入れて保管していた服が左肩だけ変色した、不良品だ」というお申し出を受けることがありました。送られてきた商品を拝見しましたが、状態から考えても日焼けしているのです。念のため、公的な検査機関にも出して判断してもらいましたが、結果は「典型的な日焼け」とのことでした。
 
人間の肌だけではなく、服もまた自然環境のなかで変化していきます。日光に当たることで、繊維(その上に乗っている染料も)が日光の影響を受けて分子の構造が変化して、もともとの色目が褪せたり色目が変わったりすることがあります。
 
 
 
たとえば輪ゴムって、留めて数年すると切れてしまうことがありますよね。これは空気のなかにある酸素の影響を受けていて、酸化したためにゴムの分子構造が変わって
くっついていたものが切れてしまったのです。酸化による経時劣化といいます。時間が経って、劣化したということです。人間の肌も一緒です。
 
あるとき、甲の部分をラバーコーティングしていた靴の表面がボロボロになった、修理して欲しいというお申し出を受けたことがありましたが、これは切れた輪ゴムを元通りにしてくれ、といっているのと同じです。時間が経ってゴムが酸化して分子構造が変化してしまったものを元通りに復元、修正などは不可能です。
 
この現象が、商品を販売してたった1年でボロボロになるなら、性能や機能性に問題があると思いますが、このお申し出なった商品は、10年ほど前に発売したもので、いくら「1年しか履いていない」といわれても、作ってから10年は経過していることには変わりません。
 
 
服は、永久に同じ状態であり続けるわけではありません。高いから丈夫、ということはありません。お気に入りの服であれば、なおさらですが、上手に洋服の素材の特性と付き合って、キレイな状態で着用してほしいなと思います。

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