さて、チェック柄というと、本当にたくさんの柄があります。全部を説明するのは難しいのですが、今回のコラムでは今年の各ショップで展開されているチェック柄をいくつかご紹介したいと思います。
◇タータンチェック
スコットランド地方で使われている、多配色の格子柄です。バグパイプを吹く方の民族衣装でも見ますが、日本においてはバーバリーで良く見るチェックです。大判のストールでも良く使われていて、温かみのあるチェックです。経糸と横糸が同じ本数織り込まれているのが特徴です。今年人気のチェックですが、タータンチェックは一押しです。
◇グレンチェック
グレナカートチェックといいます。2種類のチェックをひとつに組み合わせた織り柄で、2,3年前からヤング市場で見られていたチェック。今年も大活躍です。基本はモノトーンの配色ですが、今のトレンドのグレンチェックは他配色です。チェックの中に差し色を見つけてその色のトップス、バッグなどとまとめていくと、素敵な色のまとまりができるでしょう。
◇千鳥格子
ハウンドトゥース、ドックトゥースとも言われますが、柄をよくみると犬の牙が並んでいるようにみえるから、という名前の由来があります。チェックとしては小さめのスケールのものが多く、無地感覚でシックな着こなしができる、優秀柄です。
◇マドラスチェック
インドのマドラス地方で用いられている、他配色でカラフルな格子柄です。草木で染めた綿で織りあげた大柄のチェックです。不規則な並びの格子で、ラフなイメージがあります。夏のワンピースなどに使われて、清涼感があります。つまり夏っぽいのです。あまり冬に登場しませんが、秋口の商品では店頭に並んでいたので、私としてはマドラスチェックが秋冬で?とちょっとした驚きがありました。
◇ウインドーペン
男性のスーツで良く用いられているチェックです。細い線によってつくられた格子が、窓枠のように見えるということが名前の由来のようです。クラシックで品があります。男性のスーツで使うなら、若々しさが出ます。
◇アーガイル
イギリスのアーガイル地方で生まれた柄で、ダイヤ柄と言われています。ソックスのワンポイントやセーターの柄などでよく使われるので、身近に感じるチェックの一つではないでしょうか。
◇ギンガムチェック
基本的に白ともう一色の色の2色を使って、経と横を同じ太さにした格子柄です。綿の平織りの生地が一般的です。ポップで若さや幼さも感じるチェックです。ブラウスや夏のワンピース、または50’sのダンスシーンで見られるサーキュラースカートの印象が強いかもしれません。洋服の他にもテーブルクロスやエプロンなどでも使われています。
たくさんのチェックがありますが、レディスファッションで用いられているものをピックアップしてみました。いろんなチェックがあるということを知って、好きな格子柄を選んでいくと良いと思います。