この冬のヒットアイテム!エコファーブルゾン

2018.11.06 (火)

朝方の冷え込みがきつくなってきました。今は本格的な防寒を備えたコートの展開が一番豊富になりますので、店頭の打出しを見ていると季節の移り変わりを感じます。例年のことですが、10月下旬から各ブランド・ショップはコートが充実してきます。これには理由があるのです。

11月初旬のころ、都心では最低気温が10度を割り込むようになるのですが、朝と晩に観測される最低気温が10度を下回ると、コートへのニーズが高まります。気温とアイテム別のの売り上げデータを長年取っていると分かるのですが、
これは毎年そうなのです。データばかり見ていてもダメですが、数値をないがしろにしてはニーズに対応できないのも事実です。アパレルメーカー側の立場に立ってみてしまいました。
今年のコートを見ていて思うのが、フェイクファーの台頭です。あ、フェイクファーではなく「エコファー」と言う方が今年っぽい表現ですが、間違いなく今年のトレンドキーワードに挙げられます。
動物愛護の観点から、リアルファーへの世界的な認識が変わってきていることは大きく影響していると思われます。ファーフリー(リアルファーを使用しない)を宣言している、もしくは今後使用しないとしたブランドが増えてきました。アルマーニやベルサーチ、フルラ、ジョン・ガリアーノ、バーバリーなどがそうです。また、ローラさんなど、ファーフリーを宣言している有名人も出てきています。

ユナイテッドアローズやビームス、スピック&スパンなどでもエコファー比率が高いです。特に、レトロっぽい毛束のあるアクリル毛布のような素材が目立っていることもあって、カジュアルなブルゾンアイテムがとにかくどこのブランドでも打ち出されているように感じます。例年ですと、中綿キルティングが占めていた位置をエコファーがぐっと伸びてきたようです。
エコファーの素材は、少し昔っぽくてダサカッコイイような雰囲気です。ボリューム感が可愛いので、そこを活かしたいのですが、ボトムとのボリュームバランスは気を付けたいですね。まだまだボトムにボリュームを置くスタイルが人気です。ワイドパンツしかり。ボトムにワイドパンツを使うなら、エコファーのブルゾンは、コンパクトなデザイン(ショート丈とか)にしないと重心が下に降りて重い印象になります。
コートアイテムでは、重心の取り方が難しくなりますので、上下アイテムのボリュームバランスは、気を配りたいですね。
エコファーを可愛くそしてステキに着こなしたい冬です。

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