2018年秋冬のファッショントレンドを、パリ・ミラノ・ニューヨーク・ロンドンでのコレクションからキーワードごとに取り上げています。
2回目の今回のキーワードは「カラフルアニマル」です。
秋冬のシーズンのモチーフには、多く登場するアニマル柄です。毛皮(今はフェイクファーも多い)そのものの柄ですから、防寒とファッション性を備えることが冬シーズンには欠かせないものとなっています。
今年の秋冬に出てきたアニマル柄は、今までとは少し違っているようです。カラフルなのです。ピンクやグリーン、イエローがベースになると、アニマル柄独特の強さとか自己主張、孤高という他を寄せ付けない印象が薄まり、ポップで軽やかなイメージに変わります。
ドルガバ
トムフォード
アニマルの柄はメゾンごとに異なっていて、トムフォードやドルチェアンドガッパーナは、ゼブラを、ジバンシィやヴィクトリア・ベッカムではレオパードをモチーフに使っています。コレクション全体では、パイソン柄も目立っていました。
女性の芯の強さを表現している「アニマル柄」。
なかなか、コートなどの重衣料で取り入れるのは勇気がいる柄ではあります。バッグ、シューズまたは冬に向けてのマフラー・ストールなどの服飾雑貨であれば、取り入れやすいと思います。私はタイツでの取り入れ方が浸透することを期待したいです。ファッショントレンドとして最も今年らしさが表現されると思います。
今年らしく、色のチカラを加えて進化した「カラフルアニマル」が日本のアパレル市場でどれほどに取り入れられて、浸透していくのかを観察していきたいと思います。