2018年秋冬のファッショントレンドについて、キーワードに沿って一つずつまとめていきます。
一つ目のキーワードは、「メタリック」です。
具体的には、素材自体が輝きのあるもの、またはジルコンやスパンコールで輝きを足した素材がコレクションでは、多く見られました。近未来をイメージできるシルバーのクールな光をまとうドレスの出展が多く見られて、印象深いです。
バルマンのドレスはボディコンシャスで、クールな中にもフェミニンなラインが素敵で、今期のコレクションにおけるメタリックの代表作です。
ディオールでは、大きめに作った肩が特徴的なハーフコートやゆったりとしたシルエットのパンツを、メタリックな素材で提案し、甘さよりもクールな印象のメンズライクなスタイリングを出していました。
「メタリック」は、2018年秋冬コレクションでは一押しのキーワードです。
これが、日本の市場において、どこまで浸透してくるのかは今はわかりません。インパクトの強い色であり、素材もまた限定されてくるため、機能的な部分で考えても、アパレルアイテムとしてはなかなか取り入れにくいかもしれません。コーティングをかけることで、通気性が失われるため、着心地や快適さを求める洋服にはあまり向かないのです。
一方で、ブーツやバッグ、アンブレラなどの服飾雑貨という部分では活躍しそうですね。
どのように、どのくらいのインパクトで日本のファッション市場に取り込まれていくのかを、注意深く見ていきたいと思います。
