今回は11月初旬の20代向けクールテイストのブランドのレポートです。
109系のギャルブランドで、セシルマクビーはとても分かりやすいタームチェンジ、店頭打ち出しを変更していました。
20代、30代、40代、ミセス市場を毎週観察して、このコラムでレポートしています。大きなトレンドの流れは、世代を超えて共通なのです。 この秋冬でいえば、ロングカーディガン、コーディガン。上下のセットアップ。これはどの世代にも、そしてテイストがフェミニンであろうとクールであろうと、共通です。共通するなかで、それぞれのブランドの持ち味で変化がつけられているのです。
これを踏まえて。
セシルマクビーの店頭ですが、以下4つの打ち出しがみられました。
◇ロングカーディガン:レオパード柄
今期最大のヒットアイテムとして挙げられるのはロングカーディガンです。グレーがとりわけ今年の人気色のようです。ロングカーディガンですので、羽織ると大きな面積を占めることになります。そのためか、提案はシンプルに無地が多いです。
しかし、セシルマクビーで打ち出していたものは、ヒョウ柄の編地のロングカーディガンです。とても新鮮な提案でした。
◇ショートダッフルコート
丈が腰までの短めの丈のダッフルコートが出ていました。ウールモッサなどの生地ではなく、縄編みのニットでの提案でした。とても可愛くて、ブランドらしさが出ていました。
◇MA-1
MA-1風ブルゾンが20代向けブランドで秋口から出展されています。主に雨や風を通さないつるっとした素材の織物でできています。セシルマクビーでは、フェイクファーを使ったブルゾンを出していました。ハードっぽさがなくなって、ふわもこの感じがキュートでブランドの特徴がでていました。
◇ニットのセットアップ
トップスとスカート(パンツ)とのセットアップは、ワンピースのようにも見えて、きちんとした印象になります。世代を問わず、人気です。以前のセットアップといえば、ジャケットとボトムの組み合わせですが、今、提案されているものは、トップスはプルオーバー(頭からかぶる)のカットソーやセーターとボトムです。セシルマクビーで出ていたニットのセットアップは、ニットのキャミソールとニットのスカートです。ニットキャミのインナーにはカットソーを入れていました。キャミソールをベストのように重ね着アイテムとして着こなすのは、16年春夏も大人気でした。それの冬版です。他の20代向けブランドでもニットキャミのセットアップは出ていました。冬物としてニットでトレンドを再生させているのは、20代向けブランドの特徴かもしれません。
今後の20代向けブランドのトレンドの変化を、注視していきたいと思います。