9月下旬のレディースファッション キャリア世代

2020.09.25 (金)

秋分の日を過ぎてみるとすっかり涼しくなり、過ごしやすくなりました。暑さ寒さも彼岸までというのは名言ですね。

季節が移り変わって、いよいよ秋のファッションが気になる時期です。私はここ20年ほど「いま、何が店頭で提案されているのか」、アパレルショップの店頭を観察しつづけています。レディースファッションにおいて、そのときどきでなにが新しく提案されているのかをレポートします。
今回は、9月下旬のいま、キャリア世代のショップで目立ったものを4つ、ピックアップしました。これがこちらです。
・首にはスカーフを。
・ネックのトレンドはボウタイとスタンドカラー
・ベルテッドカーディガン
・羽織りものはマウンテンパーカと合皮ノーカラーブルゾン
まず、一番に目立っていたアイテムは、スカーフです。キャリア向けブランドのほとんどが、ディスプレイでスカーフを使っていました。大判ではなく首にひと巻き、二巻きする程度の大きさです。派手さを抑えた無地のキレイ目スタイルにスカーフのプリントが入ると華やかさとおしゃれ度がアップします。
トップスアイテムの打ち出しはブラウスが圧倒的に多かったのですが、衿の形には特徴が見られました。
ひとつはボウタイです。ネクタイのような長い生地が首元についていて、それをリボン結びにしたりひと巻きして垂らしたりするものです。クラシック回帰の流れから昨年秋にも市場に出てきてはいましたが、本格的に流行っていくのは今年からなのではないかと思います。スタンドカラーのシャツも多く見られました。1.5~2センチくらいの高さのあるシャツは多くのブランドで展開されていました。
カーディガンはこの先の季節にもっと出てくるアイテムですが、腰骨が隠れる程度の着丈が長めのカーディガンで、共編地のベルトでウエストをマークするタイプがちらほらと見られました。少し若い世代では、雑誌などでもベルテッドの羽織りものが出ているので、その流れを汲んでいると思います。ベルテッドカーディガンは要注目アイテムです。
秋口の羽織りものとして、2つのアイテムが目立っていました。
ひとつはマウンテンパーカです。ここ数年少し若い世代で人気が出ているアイテムです。身幅がたっぷりとして、着丈が長すぎずスタイリングがしやすいデザインが人気のようです。アンタイトル、スーペリアクローゼット、バンヤードストームなどで提案されていました。
もう一つは革ブルゾンです。パリコレクションなどでは、皮革ジャケットが多く提案されていました。もちろん合皮、エコファーの提案が多かったのですが、キャリア世代向けのショップにも多くの合皮ブルゾンが提案されていました。ノーカラー、ジップアップブルゾンをセオリー、23区、ロペ、アナイなどが提案していました。
 
この秋のトレンドとなるだろう、そのキーワードがアイテムのなかに見つかったような店頭でした。このあとも時期を追って観察していきたいと思います。

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