今日は30代カジュアルブランドのリポートです。
秋本番でおしゃれの核になるのはやっぱり羽織物です。コートに移る前のこの時期はブルゾンが主役となります。この秋のトレンドを羽織物で見ていきましょう。スナイデル、イエナ、ユナイテッドアローズ、ジャーナルスタンダードなどで出ていたブルゾンの特徴は大きく3つです。
1)ライダースジャケット
コンパクトな作りで、ショート丈でボレロっぽいな、と思うものから、すこし長めの丈でビッグシルエットを意識するようなものまでバリエーションがあります。ハードな印象で毎年のように提案されてはそんなに受け入れられていないライダースですが、今年は一押しの羽織りです。
やはり黒が定番で出展も多いのですが、ベージュや茶色などの変化球もあり、扱いにくさやごつごつさが和らぎますので甘いのが好きな方は黒ではない色で入ると良いと思います。
2)MA-1風
3年ほど前にスタジャンがトレンドで出て、MA-1風ブルゾンも出て、いつのまにかMA-1風のみが市場に残っています。今年も大人気アイテムです。ユナイテッドアローズではキルティング風に身頃にステッチを入れていて、一工夫されたMA-1ブルゾンが出ていました。ハードさがなくなり取り入れやすい上に、今年はキルティング、ダウンがトレンドで、これらに使われるステッチがモチーフとして使われているのがおしゃれポイントです。
3)Gジャン
毎年出ている定番アイテムですが、今年の注目度はいつもより高いように感じます。色はインディゴが主流です。
これら3つのアイテムは、もともとメンズファッションで愛されていたアイテムです。これを取り入れるときに気を付けたいのは、全身をメンズっぽくしないことです。生地の分量をたっぷりとったギャザースカートやプリーツスカートを合わせて、インナーもとろみ感のある柔らかいブラウスやVネックのモヘアニットなど女性らしいアイテムを使って、ブルゾンのハードさとインナー・ボトムのフェミニンさを融合させた「甘辛ミックス」テイストを心がけてください。
ボトムにデニムジーンズを選ぶなら、華奢なヒールパンプスなどを足元に選べば、甘辛ミックスです。
トレンドアイテムを上手に取り入れて、秋ファッションを楽しんでください。