私は、仕事で多くのお客様のパーソナルカラー診断をしています。
ファッションにおいて、「色」は重要な要素です。もともと私は子供のころからシックな色の服ばかり好んで着ていて、鮮やかな色を楽しむことがありませんでした。気恥ずかしくて、身に着けることができなかったのです。お人形さんのように色で着飾るのは、好みませんでした。ですので、私の服は「黒・白・茶・紺」でまとまった大人っぽいというか、地味な色味のもので占められていました。
アパレルメーカーで営業職になった時に、このままでは私は洋服を販売するという中で、色を切り口に進めていくことが有効だということに気が付きました。今年のキーカラー、旬のカラー、時期によって変更する色展開は、アパレルのマーチャンダイジングにおいて欠かせないものです。でも、鮮やかな色を自分は着用しない。
これでは本心から商品を勧めていくことが出来ないと思い、一気に色にチャレンジすることを始めました。
その時々で、自分に必要な改革は必要です。今まで苦手としていたことをそのまま苦手としていたら、なんの成長もしなくなってしまいます。私は「色」を自分のスタイルに取り入れていきました。赤、青、紫、ピンク、黄色も大丈夫になりました。なぜか最後の砦となったのが緑色でしたが、これも似合う緑色であれば、自分が良く見えることを知っているので、思い切ってセーターを買ってみました。着てみるとグレイにも茶色にも合う、素敵な色で、今は大好きな色です。色が増えると、スタイリングの幅が広がって、お洋服のチョイスが楽しくなります。家ではよく一人ファッションショーをして、組み合わせをいろいろ楽しんで作っていました。
そんなことがあって、「色」はファッションをより深く楽しくさせてくれることを知りました。そして、パーソナルカラーを知ることで、似合う色がその人をより一層ステキに見せることも知りました。
私は、ファッションを楽しくするための「色」をどうせなら、肌の透明感が上がり、健康的に見えて快活に感じるように効果的に使って欲しいと思っています。似合う色を身に着けると、「あら？なんだか今日は素敵ね。」なんて言われることもありますよ。お客様の感想より。
