秋分の日も過ぎて、すっかりと秋本番ですね。台風の影響で、都内も雨の日が続いています。今日の都心は最高気温22度、10月中旬の気温とのことで、少し肌寒く感じます。今週、来週が、秋の羽織りアイテムがピークを迎え、盛り上がる時期です。
私は趣味を実益を兼ねて、ファッション市場を見て回っています。コラムでも今、お店で何を売っているのかを都内のショッピングゾーンを定点観測し、情報配信していきます。今週は女性の通勤服として人気のキャリア系ブランドについてのリポートです。
キレイ目オフィス向けブランドではたくさんの旬のアイテムが出てきて盛り上がっています。その中で、いくつか、ブランドに共通する旬のものがありました。
アイテムでは、ジャケット、カーディガン、薄手のコートといった羽織りアイテムです。どのショップも型数も充実して展開しています。
それぞれを見ていくと、まずはジャケット。
◇ジャケット
ウール素材はもちろんですが、目立ったのはジャージー素材のものでした。ロペではメインでディスプレイされています。ジャケットの形ですが、衿に注目です。16年春夏シーズンから見られていましたが、テーラードジャケットの「衿なし」タイプの打ち出しが多く見られました。そして、身頃の前合わせには、ボタンで留めるのではなくて、鍵ホック仕様となっています。これは昨シーズンまでなかったディティールでした。
◇カーディガン
カーディガンはロング丈が人気継続。ロングカーディガンにより、スタイリングに縦のラインが出ますので、全体がすっきりスリムにまとまる、スタイルアップの効果があります。
◇コート
カーディガンとの間の子のような「コーディガン」は薄手の圧縮ニット素材で、セオリー、アンタイトル、トモーローランドで展開されていました。これもジャケット同様に前で合わせてボタンを留めるようなデザインではありません。ゆらゆらと衿部分をふらしているものが多いです。
他のアイテムでは、セットアップが継続人気。
23区ではフェイクスエードのプルオーバーブラウスとガウチョパンツ、アンタイトルではツイードのブラウスとスカートの上下セットアップが提案されていて、秋素材に切り替わり、新鮮でした。セットアップアイテムはきちんと感が出るので、持っておくと本当に助かるアイテムですのでオススメです。
また、ナチュラルビューティーでは、ロングカーディガンとワンピースの同素材セットアップがメインでディスプレイされていました。
薄手の起毛ジャージ素材で。カーディガンは衿をふらしたタイプ、ワンピースはボトルネックで旬のディテールが盛り込まれていました。セットアップのバリエーションも広がりがみられ、ますます人気が過熱していきそうです。