非常事態宣言が解除されて、6月に営業再開した都内のレディースアパレルショップが、どんな打ち出しをしているか、レポートしています。今回はヤング市場について。
SLY(スライ)、MOUSSY(マウジー)、EMODA(エモダ)、EGOIST(エゴイスト)、MURUA(ムルーア)、AZUL BY MOUSSY(アズールバイマウジー)、CECIL McBEE (セシルマクビー)などです。
6月の店頭で、目立ったアイテムを挙げていきます。
1)ニットキャミソールとニットビスチエ
ニットアイテムは、この時期あまり出てこないのですが、今年はコレクションでニットのトップスが目立っていたのが、日本の市場に表れてきたようです。手仕事をしたもの、つまりかぎ針で手編みをしたような粗さのあるニットが、今年らしさを表現しているのです。ニットキャミはベストのようにTシャツやタンクトップの上に合わせて着るようなものも出ていました。また、一部のブランドでは、ビスチエ風の丈が短くて、身体に合わせて縛っていく編み上げ紐がデザインとして入ったタイプも見られました。この編み上げ紐のディティールは、他のアイテムにも取り込まれていました。
2)ニット単品
ニットだけではないのですが、この夏に向けて衿にはトレンドが見られています。スタンド衿、プルオーバーであれば、ハイネック(高さは低めなのですが)が多いです。ギャルブランドでは、ハイネックにするとちょっと物足りないのか、ハイネックでありながら、胸元はしっかりと開いたノースリーブニットが出ていて、トレンドを取り入れながら、程よく露出もさせたこなしが、今っぽさを出しています。まだまだ左右アシンメトリー(非対称)の衿開きや肩ストラップが片方の肩にしかなく、もう片方はオフショルダーというデザインも継続して人気です。また、カットソーでもニットでも布帛のブラウスでも、袖は大きなフリルやのラッフルレースが多く見られました。
スタイリングのバランスは、トップスがコンパクトでボトムがハイウエストでボリュームを持っていて、この数年継続しているままです。例えばムルーアでは、衿開きが左右非対称の変形プルオーバーニットに、ハイウエストのデニムパンツを合わせていました。
次回はヤングフェミニンブランドの店頭についてレポートします。