6月のレディースファッション、トレンドは何? その3

2020.06.07 (日)

前回からの続きです。6月のファッション市場調査のレポートです。各ショップの打ち出しで目立ったポイントを
ピックアップして記載しています。今回は3回目で、色について記載します。

色で目立っていたのが次の3つです。
【アースカラー】
シックで落ち着いた印象のアースカラーの提案が見られました。具体的にはくすんだオレンジ。テラコッタ。マスタードです。茶色やベージュとの相性が良い色が出ています。茶色自体、ダークな茶色から赤みのある茶色まで幅広く使われていました。
【白ボトム】
夏に向かう時期として、清涼感を感じさせるのに外せないのが白です。各ショップの打ち出しの中でも、白パンツをスタイリングに入れることで軽さと涼しさを表現していました。
【薄い色】
なんともばっくりした言い方ですが、ペールトーン、淡い色、薄い色がこの時期に目立っています。薄いパープル、薄いピンク、ピンクベージュそしてダルというか少し濁りのある水色などです。素材自体透けるほど薄い素材に、淡い色目をつけると、そこはかとない繊細な感じ、優しい印象が感じられます。カーディガン、セーター、ブラウスなど多くのアイテムに、使われていました。今年らしさが表現されていました。
 
今回の自粛期間、百貨店やショッピングセンターに入っているアパレルショップは、営業することができていません。このために2か月分のファッションの提案が飛んでしまっています。例年ですと、連休明けには、テイストや色を変化させて、初夏の新たなニーズを引き出します。初夏のマリン調の打ち出しが用意されていたと思いますが、今年は提案時期がなく、抜けてしまったようです。清涼感のある白を基調にブルー赤を使ったトリコロールやボーダーは、6月の店頭には見られませんでした。
また、シーズン前のトレンド予測で出ていた「デニム」も、マリンテイスト同様にお披露目の場所を失ってしまったようです。デニムではこれからは暑い。素材感が合わなくなってしまったのかも。
見てもらう機会を失った提案が、たくさんあったのです。作り手の事を考えると、とても残念に思います。

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