近づいてきた大型連休を意識して、各ショップはカジュアルスタイルを提案しています。
前回のコラムでは4月後半のレディース市場で目立った「色」について記載しました。今回はデザインについてピックアップします。
4月後半のこの時期になると、ブラウス、カットソー、ワンピース、スカート、パンツといった中・軽衣料に市場の提案がシフトします。重ね着の季節から気温が上がってくることで、ブラウスやカットソーそのものが主役になってきます。ブラウスやワンピースでは、衿と袖にトレンドの特徴が見られました。
ブラウスの衿ですが、衿を後ろに引っ張ったような、和服で見られるような衿の抜けができるようなデザインが、今は主流となっています。このトレンドはこの春夏も継続していて、初夏のブラウスでも多く見られました。抜け感を出すので、間違えるとだらしなくなります。衿でラフ感を出すのであれば、身頃の裾はボトムのウエストの中にいれて、すっきりと見せるとバランスが取れるでしょう。
袖口は、ひじのあたりで切り替えて、袖口に向かって太くなるように生地分量をとったエレファントスリーブ、もしくはベルスリーブのデザインがとても目立っています。素材も薄くとろみのある、しなやかな素材が多くなっているので、袖口がひろがったデザインも、広がったままにならず、とてもフェミニンな印象になります。
スカートでは、ギャザーたっぷりのふんわりスカートが多く見られます。裾を切り替えて、透け感のある素材を使って、清涼感をだしたものや、後ろが丈長になっているロングテールデザインのスカートも目立っています。サマーニットやカットソーの裾をスカートのウエストにインさせて、サッシュベルトでウエストマークしたスタイリングは、多くのブランドで打ち出しています。旬のスタイルです。