もうすぐ大型連休に入ります。30代40代の女性向けのブランドでは、仕事向けのONスタイルはそのままに、OFFスタイル提案がぐっと増えてきました。キャリア市場全体としてはデニム・ダンガリー素材が多く見られ、カジュアル感が出ていました。インディゴの色が目立ちます。
デニムはもう定番の素材です。今年はコレクションでケミカル加工やブリーチ、またパッチワークをしたり裾を切り替えたり、切りっぱなしにしたりと、なにか手を施したタイプがボヘミアンスタイルとして提案されていました。キャリア向けブランドでは、きれい目に仕上げているものが主流です。「デ・プレ」ではデニムのロングタイトスカートをメインウインドウで提案していて大人っぽく、ステキなスタイリングでした。
デニムとは別に、薄い水色のアイテムも増えていました。水色のブラウスやスカートを白やライトグレーベースに合わせて、初夏にぴったりの清涼感のあるスタイリングが多くのブランドで提案されていて、ひとつ夏へと季節が進んだ印象です。
また、テラコッタや赤茶などの強めのアースカラーも目立っていました。これから梅雨時期に向かって、サファリテイストが出てくるのですが、カーキやベージュとも相性が良いので、ぜひ差し色として取り入れたい色です。
20代向けのブランドでは、ローズピンクやショッキングピンクなどの彩度の高いブライトなピンクのニットやカットソー、スカートの提案がみられています。春先はダスティピンクといわれる、少しグレーを混ぜたような、トーンを落とした淡いピンクが多くのブランドから出ていたのですが、4月になりピンクの色調が強く変化してきました。
ローズピンクは色が強くて派手に感じるのですが、ぜひ30代40代の女性にもチャレンジしてほしい色です。スタイリングのコツは、合わせるアイテムを白または黒などの無彩色にすることです。使う色を減らしてまとめると、派手なピンクが引立ち、なおかつシックで大人の女性のおしゃれstyleに仕上がります。