2020年9月末から10月にかけてパリコレクションが開催されました。
感染症の影響を受けて、ショーはモデルを使って行ってももちろん無観客、オンライン出展も多かったとのことで、いつもとは違うコレクションです。それでも、参加ブランドは昨年の68から83と増えていて、デザイナーのファッションの創作意欲に衰えはないようです。
アパレルのトレンドは、昨年の春夏のシーズンがすっかりと抜け落ちてしまったような状態です。見てもらい、着てもらうことができなくなった2020年春夏シーズンの提案が、お蔵入りしたような状況でした。感染症とともに共存していく知恵を使いながら私たちは新しい一年を進めていきますが、ファッション業界も、感染症によって大幅に変わった洋服の価値の変容と共存しながら、新しいトレンドを提案し、楽しさを提供していくシーズンになります。
202年春夏のファッショントレンドはどうなるのでしょうか。そのピントは、パリをはじめとするコレクションのなかにあります。
コレクションでの提案が、すべて私たちのおしゃれに繋がっているわけではありませんが、ヒントはそこにあります。色なのか、素材なのか、デザインなのか、どこかに
私たちのなかでトレンドになるキーワードが含まれています。まずは、コレクションでどんなキーワードが出ていたのかを知りましょう。
次回から数回に分けて、以下のキーワード別にコレクションで見られた20201年春夏ファッションの特徴についてコラムを書いていきたいと思います。
1)アイテム
2)ディテール
3)色
4)素材
5)柄
6)服飾雑貨
どうぞお楽しみに。