2021年のファッションはどんなトレンドが出てくるのでしょうか。
パリやミラノをはじめとするコレクションのなかに、いつも私たちの普段のファッションでの旬、トレンドが隠れています。2021年のトレンドになるだろう候補をキーワード別にお伝えします。
今回は、色について。
3)色
【白】
【白】
2020年春夏にも全身白のコーディネートが提案されていました。一年まえのパリコレクションでも多くのメゾンが提案していて、とても新鮮な印象でした。感染症のために、2020年の春夏シーズンのファッションは、思うような広がりが見られませんでした。おしゃれをしていく機会が失われて、ファッションを楽しむことができなかったからです。
今年の春夏シーズンに再度提案されている「白」。清潔感があり、爽やかで高貴な白を着こなして感染症にも立ち向かいたいですね。
【シャーベットカラーとくすみカラー】
【シャーベットカラーとくすみカラー】
世界中で混乱した状況を払拭するような、強い色、ポジティブカラーを提案しているメゾンも多くありました。ミラノコレクションでドルチェ&ガッバーナでは、カラフルなプリントをたくさんつかったパッチワーク素材で、トップスからボトムまで作っていて、にぎやかで元気な印象を受けます。再利用という意味合いもありリユース、サスティナブルなモノづくりを表しているとも言えます。
不景気になると、強い色が出てくる傾向がありますが、世界中を混乱させている感染症の影響を受けているのでしょう。
一方では全身白、シャーベットカラーという色味も目立っていました。シャーベットカラーは、氷のつぶの影響を受けて本来の色の鮮やかさが抑えられた淡い色になります。オレンジジュースの色は鮮やかですが、凍らせてシャーベットにするために砕くと色が薄くなるのを想像してもらえると分かりやすいと思います。
少しグレーによった、くすみカラーは2020年の秋冬にも大人気の色でした。継続して淡くニュアンスのある色味が幅広い世代に広がって受け入れられるのではないかと思っています。