9月下旬は秋冬の婦人服売上げの第一のピークとなる週です。これはもう何十年も前からデータを取り始めて、多少の前後は(気候により気温がずれるため)あるものの、変わらないのです。
暑さ寒さも彼岸まで、という言葉を秋にも春にも思い出すのですが、毎回「本当だ」と思うのと一緒ではないかと思います。9月の秋分の日を過ぎると、さすがに朝晩の冷え込みがあり、朝の寒さで目を覚ますことがあります。今年もありました。
するとアウターが気になってきます。夜に予定があるならなにを羽織っていこうかと考えます。
すると新しいコートが欲しいな、秋の服が欲しいなと強く感じるようになります。そしてそのように感じる方が多くなるのです。実際に買う方と買わない方がいますが、やはり一定の割合の方は買うのです。去年買わなくて今年買う人もいれば来年買う人もいるでしょうが、そうやって、全体のピークの第一弾が9月下旬にやってきます。37週から38週くらいです。
今年の秋冬の大きなファッションテーマはクラシックですが、この秋の立ち上がりから9月下旬にかけてのオフシーンでの提案はパーカがトレンドアイテムとして打ち出されているようです。
トレーナーにフードをつけたようなプルオーバータイプのパーカを多くのブランドが提案していました。カジュアルテイストに仕上げるのではなく、プリーツスカートやプリントスカートなどと合わせて、ガーリーなスタイリングにしているのがいいですね。
このほかには、秋のアウターとして、マウンテンパーカとライダースジャケットが昨年の秋のトレンド継続で提案されていました。これらのアウターも、カジュアルテイストでまとめるのではなくワンピースと合わせたりして、フェミニンを崩したような甘辛ミックステイストのスタイリングにしています。
このあとの秋深くなり冬へ向かう時期の、各ショップの打ち出しを楽しみに見て行きたいと思います。