2019年秋冬のファッショントレンドについて、コレクションから見られる傾向をキーワード別にまとめて、記載しています。今回は6回目。デザインディティールの2つめの特徴の「ワンショルダー」「スクエアネック」について紹介します。
1:ワンショルダー
左右アシンメトリー(非対称)、というキーワードとしても取り上げています。両肩を出すオフショルダーが若い世代を中心に浸透しています。数年前から肩の露出は40,50代まで広く取り入れられてきました。少しその流れも落ち着いてきて、今年の夏はギャル世代のトレンドに収まっているという感じです。
その肩の露出は、少しずつ形を変えてきています。2019年秋冬コレクションでは、多くのデザイナーたちがワンショルダーのトップスやドレスを提案していました。
どちらかの肩だけをストラップを通さず、露出させる、片方だけはずしたようなデザインです。これがどの程度、私たちのファッション市場に浸透するのかは、わかりません。これから寒くなる時期なので、トップスでの使い方が難しいだろうと思います。例えば、インナーにカットソーやニットを着ることを前提としてワンピースやジャンバースカートのようなアイテムで肩の片側だけはずすようなデザインのものが出てくるのかもしれません。どのように取り入れられるのかも楽しみに秋冬本番を待ちたいと思います。
2:スクエアネック
この数シーズンはVネック、または浅いVネックの開け方が多く提案されてきました。抜け感やゆる感を表現するときに鎖骨が見えているデザインが重宝されていました。
2019年秋冬コレクションにおいては、スクエアネックの提案が見られて、新鮮でした。中世のクラシカルなドレスでは胸元を大きく開けたスクエアネックがよく使われていました。そのエッセンスがこの秋冬のドレスに表現されています。
ネックも変化しないと、つまらないものです。あたらしいトレンドとしてスクエアネックも奮闘してくれると、新鮮なトレンドの変化を感じるシーズンになると思います。