2019年秋冬のファッショントレンドをキーワードごとにまとめて紹介しています。今回は2回目で、注目のアイテムについて記載します。
今年の秋冬で新鮮だなと感じたアイテムは2つありました。それは「ケープ」と「ロングコート」です。
1:ケープ
数年前、といっても10年くらい経つのかもしれません。ケープは日本のファッション市場においてもブームが巻き起こりました。そのときのケープ(ポンチョとも)はニットの提案が多かったような記憶があります。その後、ケープは姿を消し、新しく出てきたのが「コーディガン」というカーディガンとコートの間のアイテムでした。きちんと肩が作られたきれいめのアイテムです。通勤時にコートを着るにはそれほど寒くないという時期もあるので、キャリア系のブランドを中心に提案されていました。
今年のケープはクラシカルな雰囲気です。ツイード素材やカシミアのドレープが美しい上質なものなどの提案で、カーディガンというよりはコートの分類になります。シャネルではツイード、セリーヌはカシミアでマークジェイコブスではレオパード柄などを提案しています。身近なアイテムになっていくのかは今は分かりませんが、クラシックテイストの時流に乗って英国風だったり、かっこいいケープが街で見られるといいなと思っています。
2:ロングコート
冬の必須アイテムのコートですが、今年のコートは「ロング&リーン」といわれています。まず、丈が長いのです。くるぶしまでかかるような、もしくはひきずってしまうような長さです。これは実用性を考えると普及するとは思えないけれど、かっこいい提案です。ここまでの長さにはならなくとも、ふくらはぎまでの長さのロングコートは出てきそうです。長く、すっきりと細めのシルエットが新鮮です。エルメスやジル・サンダーなどもコレクションで出していました。注目アイテムです。