パープルが注目される2018年です。
流行色をとらえる一つとして著名なPANTONE社から出された2018年のカラーは「ウルトラバイオレット」です。宇宙をイメージできる神秘的でノーブルな色です。第7チャクラの色で頭頂にあり、身体の中で一番天に近い位置で高尚な色として認識されています。僧侶の衣装にも紫色の着物がありますが、これは位の高い人のためのものです。
また、日本古来からの暦でみると2018年は「九紫火星」の年です。色が含まれていますが、やはり紫の年と言われます。
一方で、パリをはじめとしたヨーロッパのコレクションでの出展をみると、ポイントカラーとなる色は「赤」が多く、注目色として取り上げられていました。
また、梅春時期を狙った婦人服売り場の打出しは、パステルピンク、スモーキーピンク、強い発色のマゼンダなどが目立っていました。これは紫色よりもピンク寄りの色展開です。
ファッション界に流れるトレンドカラーは、国際流行色委員会によって約2年前に決定しています。それをもとに各メゾンでのコレクションに反映されてくるのですが、実際に日本の婦人服市場にそのまま表れるのかは、色だけではなく、デザインも含めてストレートではありません。他の要素も含めて日本ならではの取り入れ方で入ってくるので実際の状況は、その時期にならないとわからないものなのです。
この後春本番になった時の日本のアパレル市場でのトレンドカラーがどのように推移していくのか、色の動向を気を付けてみていきたいと思います。