この春夏はどんなトレンドが世間を席巻していくのでしょう。このソースはヨーロッパで開催されたコレクションで、各メゾンが出展した作品の中にあります。パリやミラノ、ロンドンの主要コレクションで(ニューヨークもあるけれど)見えて来た、2017年春夏シーズンのポイントをいくつか絞ってお伝えいたします。前回までのコラムではスタイリングトレンドの注目3つのポイントを記載しました。今回は、その続きです。
【色 カラー】
◇アイボリー
今期は白の中でも、少し黄みがかっている、温かみを感じる白が注目されています。漂白したような冷たい印象の白ではなく、自然のなかにある綿花のような白。アイボリーが注目です。素朴で柔らかく優しい印象です。マルニやロエベのコレクションでは全身がアイボリーのスタイルが提案されていました。日本のファッション市場でのベースの色として活躍しそうです。
◇オレンジ
ポイントカラーに、オレンジが出てきそうです。果実のオレンジのようなクリアで彩度も明度も高いオレンジ色から、すこし黄色みを帯びたサーモンピンク、そしてイエローまで、コレクションで人気でした。
トリーバーチは鮮やかなオレンジ色をレース素材のセットアップで提案しています。ジルサンダーでのプリーツワンピースはサーモンピンクで、ゴールドのバッグとパンプスで合わせていて、上品な色合わせも含めてとてもステキでした。ドリスヴァンノッテンではレモンイエローのブラウス(細かいフリル使いが引き立つロマンティックテイスト)とロングスカートを出展していました。
◇グリーン
コレクションでは、キレイなオリーブグリーン、ピスタチオグリーンからフォレストグリーンまで、幅広く緑色の提案が見られました。
ミリタリーを連想するカーキ色ではなく、都会的な印象です。ルイヴィトンで提案されたタイトなシルエットのジャケットとスリムパンツはオリーブグリーンで、洗練された印象です。
続きは次回に。