2016年秋冬シーズンのメゾンコレクションをもとに、今期はどんなファッショントレンドについてリポートしていきます。
今回は「アイテム」について。
前シーズンの2016年春夏において、どんなアイテムが流行ったのかを振り返ってみます。まずはトップスでオフショルダー。
コレクションではクロエやサルバトーレ・フェラガモなど多くのメゾンがオフショルダーのブラウスやワンピースを出展していました。
肩を大きく出す着こなしなので、なかなか浸透しないのではないか、または取り入れるのは世代限定で20代前半までか、と予想していたのですが、ふたを開けてみれば、大人の女性まで、しっかりと肩を出してファッションを楽しんでいましたね。
TVに出ている女性タレントも40代の方、50代の方までオフショルダーを着ている方ばかりでしたし、団体の制服で歌うグループの衣装でもとりいれられていました。
ちょっとぽっちゃりしていると上腕や太ももを出してみせることは抵抗がありますが、肩を出すことはそこまでの抵抗がなかったということもあれだけのビッグトレンドになった一因なのでしょう。ガウチョパンツも2015年からの継続トレンドアイテムで、2016年春夏も出ましたね。
さて、今期はなにが出てくるのでしょう。
1つはガウチョ、スカーチョといわれるボリュームボトムが継続しています。少し進化しているのは分量感たっぷりで落ち感があるワイドパンツが多く、ハイウエストでウエストにベルトかリボンをあしらい、くるぶし丈のクロップトが目立っています。
2つめにロングカーディガンです。前シーズンもコーディガンという愛称で、コートのようなカーディガンのような、着丈が長めのニット羽織物が良く出ていました。今期も継続して、ロングカーディガンは重要なアイテムになります。
シルエットがオーバーサイズに変化し、ゆるシルエットのアウターとして出てきそうです。また、前の合わせですが、ボタンで留めるのではなく、ガウン風に止めないでウエストでひもを結んだり、見えないように鍵ホックがついていて、それで留める、というディティールも今年らしいデザインです。
ぜひ、注目してください。
