2016年冬のミセス市場は、どのようになっているのでしょうか。
秋のヤング市場(20代)は、ライダースジャケット、MA-1風ブルゾンが羽織物として大人気。テラコッタやボルドー、カーキなどの秋を感じる色目のプリーツスカートもよく見られました。キャリア市場(30代)においてもライダースジャケットやMA-1風ブルゾンの提案はヤング市場同様です。引き続きワイドパンツが合わせとして人気です。
ミセスでは、大きく2つの特徴がみられました。
1つ目としてコーディガン。
羽織アイテムとして、ロングカーディガン、そしてコーディガンはミセスブランドでも多く見られました。薄く軽く仕上げた圧縮ニットや、ポコポコしたような表面効果のあるブークレーなどのカジュアルな素材感のもの、ウールフラノのキレイ目なリバータイプのもの、フード付きのものなどデザインバリエーションは多様でした。
2つ目はセットアップ。
ブラウスとスカート、ブラウスとワイドパンツの提案は多く見られます。ワンピースのようなきちんとした印象にもなり、打ち出しはほとんどセットアップでした。また、ニットでの上下のセットアップも多くなりました。冬にかけても継続していくと思います。さらに若い世代とは少し変わっていて、ロング丈のカーディガンとセーターのツインニットも多くのショップでディスプレイされていました。
このように、世代が若い方とはアレンジが変わっていますが、大きなトレンドの波は、50代60代のミセス世代にも共通しています。着心地・着やすさを重要視することや丈(ミニ丈のボトムやおへそが出るようなショート丈のトップスなどはミセスにおすすめしません)などのポイントでは同じものを着用することはできませんが、そのときどきのトレンドを取り入れたファッションを楽しむことに年齢の制限はありません。ミセス世代に見合う品のあるスタイリングをしたいですね。