今回は、30代向けのセレクトショップの店頭のレポートです。主にユナイテッドアローズとジャーナルスタンダードから。
市場全体として、色目が「白っぽいグレイ」が多く見られます。30代向けセレクトショップでもそれは同じ傾向にあります。ユナイテッドアローズのウインドウでは、薄いグレーのウールコート(衿なし)に同様に薄いグレー色のタータンチェックのワイドパンツを合わせて、白のセーターを着たスタイリングでした。冬は厚手の素材を重ねていくことで重くなりがちなコーディネートが、色目が明るいことで、軽い印象になります。昨年は全身が「白」の提案があり、広く認知されて受け入れられていました。これに変わり、今年の冬は「パールグレー」が人気のようです。
店内はロングカーディガンが多く、気候に合ったリアルクローズ提案です。ディスプレイで、ロングカーディガンに合わせたボトムはワイドパンツが多く、無地もタータンチェックもありました。タータンチェックは冬に人気の温かみを感じるチェックですね。
また、新たに展開されていたコートの中に「ハリスツイード」のツイードコートがありました。やはり少し重さがあります。形はテーラード衿で一着のなかに数種類のツイードを部分的に接いでいて、イギリスっぽい伝統的でクラシカルな感じが出ていて素敵でした。
服飾雑貨では、マフラー、ストールが充実してきました。無地、チェックが多く見られます。このほか、ニット帽が一気に増えました。縄編みのニット帽が可愛い。ファーを使ったバッグなどもみられて、冬ならではの楽しみを感じます。
ジャーナルスタンダードでもメインはパールグレイの色で統一したコート+パンツスタイルでした。新作のダウンコートを見せているラックがあり、色展開が多く、選ぶのが迷いそうです。