10月中旬のキャリア世代の提案をレポートします。最低気温が15度を下回るようになると、ニットの売れ行きは勢いを増していきます。まさに今がニットの本格的な販売時期となります。各ショップ、ニットの新作が出てきて、型数も多く充実してきました。通勤にも対応できる、シンプルなコンサバティブファッションが主流のキャリア市場において、やはりニットも無地のニットがメインです。
今週にみられた特徴は以下の2つです。
◇セーターの衿
秋口からすでに多く見られていましたが、変わらずボトルネックが目立っています。ウイスキーボトルの首もとのような衿の形で、タートルネックを途中で切ったような衿のデザインです。秋から冬への移り変わりの今は、ファインゲージの薄手のニットからミドルゲージ、ローゲージのざっくり厚手のニットに変わってきましたが、ボトルネックは多くのブランドで見られました。
衿はボトルネックの他、ボートネック、そしてオフタートル さらにオフショルダーまで出ています。ただし春夏に多く見られたオフショルダーのトレンドは縮小しているようです。また、Vネックは健在です。鎖骨をきれいにみせる衿開きは、今期も継続していくと思います。
◇ファー、ファーの部分使い
20代向けのブランドでは、(フェイクの)ファーコートがちらほら見えていましたが、キャリア世代のブランドでは部分使いでファーを取り入れているアイテムが多く見られました。トレンドのコーディガンの首回り、前立て、袖口にファーをあしらっていて、ファーは取り外せるものが多いです。
また、ファーですが、まっすぐな毛並みのものも多いのですが、くるくると巻き毛が可愛いカルガンラムのファー(もしくはフェイクファー)が今年はよく出ています。今年らしい提案です。
コーディガンは、昨年よりも丈が少し長く、コートとしてのニーズに対応したものが増えたように感じます。丈は膝までの100センチくらいのものが多いようです。色目は白っぽいグレイが今年っぽいです。