年末のリアルクローズコートはどれ?

2020.11.30 (月)

冬本番です。都心では例年通りに冷え込み寒い日と、ぽかぽかと暖かな陽気に包まれる小春日和の日を交互に、それでも最低気温が10度をしっかりと割るようになりました。
最低気温が10度を下回ると、朝晩が冷え込んでいるということですが、この寒さを体感するとコートが売れるようになります。いま、寒いから防寒着を買う、というのがまさにリアルクローズ。今着るものを今買う流れが主流です。

さて、今年のコートはどんなトレンドが見られているのでしょうか?
昨年の冬には、久しぶりにエレガンス回帰の流れから、ウールのキレイ目コートが店頭に並んでいました。そして街を歩く人々もウールコートを着ていました。ダウンコートや中綿キルティングコートのようなカジュアル感のあるタイプではなくて、スーツやワンピースに合わせたい上品なコートでした。
 
その流れは今年の冬にも継続しているようです。
キャリア世代に向けたブランドだけではなく20代向けのカジュアルブランドでもウールモッサのコートが主流です。今年の特徴は衿デザインに表れていました。
圧倒的にノーカラーコートの提案が多いのです。衿がついてない、ノーカラーコート。首まわりに沿った丸く開いた衿のノーカラーコートが多いのですが、それと同じくらい目立っているのがV開きのノーカラーコートです。どちらの衿ぐりのデザインも首元や身頃に折り返す衿がないので、シンプルで見た目がすっきりみえます。
コートにはパーティシーズンに向けてワンピースを合わせたり、白ニット+白ボトムでコーディネートし、神聖なクリスマスに向けた明るく清らかな雰囲気を
作っています。
今年の秋には大き目のシルエット、肩が腕にかかるようなドロップショルダーのベストがトレンドでした。このベストには白のシャツを合わせるのが、今年らしいスタイルでした。季節が進んで寒くなり、ベストはセーターに移行しましたが、この冬のニットのインナーは白シャツ合わせがトレンドです。
シャツの衿はスタンダードカラーも良いし、スタンドカラーも旬です。ボトムはロング丈のプリーツスカートが広い世代にわたって人気です。
 
大勢で集まることは難しい今年の年末年始です。それでも今年らしさのあるスタイリングで、出掛けてみれば、きっと晴れやかな気持ちで過ごすことができるのではないかと思います。
服のチカラはすごいんですよ。心地よく過ごすためにお洋服を一点新調してみるのはいかがでしょうか。

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