体型のコンプレックスは、それが特徴で魅力です

2018.06.06 (水)

日本人の平均身長と同じ高さの身長で、平均体重と同じ重さの方は、存在していると思います。でも、あらゆるサイズが平均値である、という人はたぶんいないんだと思います。居ても良いのですが、大抵の方は何かしらその平均値から外れています。それが、その人の特徴であり、魅力であるのです。

子どもの頃は、言い方も知らないし、純真という残酷さをもって、体型や身体的特徴をずばずばとしかも的確に口に出したりしますよね。いまは規制を設けて、あだ名、ニックネームで呼ぶことを禁止し、苗字に敬称の「さん」を付けて呼ぶというルールを作っている学校もあるようです。
私は、普通の人よりも少し「首が長い」という特徴があります。これで小学校の時に「きりん」と言われた時期がありました。また、上の前歯2本が大きく目立つため、うさぎともいわれたことがあります。これは、それほどひどい表現をされたわけではないのですが、言われた本人としては、未だに心の底に残っている言葉であり、少なからず傷ついたままなのです。
太った人は「ブタ」のように言われたりしたこともあるでしょう。小学校の頃は、人との比較で違いを発見して認識していく成長過程なのかもしれませんが、私のように、言われた言葉が心にひっかかったままで、なかなか心が晴れずにいる方もいるのではないでしょうか。
 
小学校の同級生の女の子で、美人のAさんは、学年一身長の高い子でした。小学校高学年までは、男の子よりも女の子の方が成長が早く身長も高い傾向がありますよね。Aさんは、身長の小さな男の子たちから「アンドレ」と言われていました。
アンドレというと、ベルサイユの薔薇?を連想するかもしれませんが、違います。当時、流行っていたプロレスラーでアメリカの山奥から出てきた山男、アンドレ・ザ・ジャイアントのことです。男の子ならまだしも女の子が、身長が高いという理由で、「アンドレ」と大柄なプロレスラーの名前を言われて、嬉しいわけがありません。言った側には、特に悪意はないのです。でも言われた方は傷つくのです。
Aさんは、高い身長を嫌ってか、少しずつ猫背になっていきました。少しでも小さく見せたかったのかなと思います。
 
そののちに、中学になり、男子生徒はぐんと成長して、クラスで一番の長身はAさんではなくなりました。でも、ニックネームはアンドレが定着していました。Aさんの猫背も定着していました大人になったAさんの身長は170センチあるかないか、という程度です。それでも高校になっても、大人になっても猫背のままです。目鼻立ちのはっきりした美人さんなので、モデルにでもなって良かったのでは?と思います。それが、特徴だからです。
コンプレックスとなっている部分は、翻してみれば「魅力」になります。
 
骨格スタイル診断をお客様に行うときに、いつもAさんを思い出します。そして「きりん」のように長い、自分のチャームポイントである首のことを想います。
考え方次第ですよね。自分の生まれ持ったものを大切に感じることが、もしかしておしゃれの一歩目なのかもしれません。

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