表題の通り、今週は、「秋の販売ピーク週・第一弾」です。
秋分の日を過ぎ、季節は初秋から秋本番へ。
売れの中心は、ブラウス、カーディガン、薄手のセーター、秋素材のボトムといった、軽、中衣料アイテムがメインです。一枚単価は低いのでセットアップで売るために、スタイリング提案が重要です。このブラウスとこのスカートを合わせるとベストなスタイルが出来て、さらに寒くなってきたらブラウスをこのセーターに変更していく、など組み合わせがわかりやすいように見せることが必要です。ヴィジュアルプレゼンテーションの技術がカギとなります。
販売ピークである、ということは、大多数の人々がこの時期に秋物を買うということです。朝晩の気温が低くなってきた今です。気持ちも新しい季節である秋の洋服に傾くのも頷けますね。この気持ちから購買に至って売上として集計されますが、だいたい毎年同じようにこの辺りで秋物の販売ピークはきます。
本当にデータとして面白く、だからこそこの時期に販売したいアイテムは、着てみたい!と思わせるものを提案しないといけなくて、アパレル側は必死です。
春夏からのトレンドは少しずつ移り変わっていますが、その中でも目立つのは、スカート。ミディ丈→ロング丈が増えてきたこと。また、タイトシルエットが出てきて、それに伴ってスリットが注目デザインになっていることです。深くダイナミックに入ったスリットはそれ自体が旬のデザインとして確立しています。ふつうは機能性のために入れているスリットですが、今はデザインという要素が入っています。
秋色で袖口からスリットが深く入ったブラウスなど、秋トレンドが取り込まれたアイテムが売れ筋となっています。
今欲しいアイテムが一目で見えるところに置いてあるのかどうか。どのように着こなすと良いのかわかりやすく見せることが出来ているか。そしてそもそも欲しいものが提案されているのか。
着たい時に着たいものがある店頭が勝ちです。その提案が、お店であるいはWebで、出来ているか?
そんなアパレルの裏側からの視点で、洋服を観察して、お気に入りのアイテムを探してみるのも楽しいかと思います。