トロミのある素材で人気 レーヨンについて

2017.08.18 (金)

「ゆるく」「抜け感」「決め過ぎない」というこなれたファッションスタイルがここ数年のトレンドで流れています。そんな中で、トロミのある素材が多く見られるようになりました。ゆるブラウスやドレープのきれいなトップスの提案が多く受け入れられています。

トロミのある素材はたくさんありますが、その中で最近注目されているのがレーヨンです。今日はレーヨンについて記載します。
その語源はフランス語での「光」。レーヨンは光沢感と柔らかさが特徴で、魅力です。

もともとは、高価な「絹」の代替品として開発された素材です。絹に似た光沢や滑らかな手触りが特徴のレーヨンは、洋服の素材に使われるほか、上着の高級裏地として使われたり婦人用肌着などにも使われています。レーヨン100%よりは混紡されて使われることが多いようです。それは、素材に特徴があるからです。

 

◇レーヨンとは?
木材パルプに含まれている繊維質(セルロース)を一度薬品で溶かし、細長い繊維に再生することから、再生繊維と呼ばれています。レーヨンは化学繊維の中の再生繊維の一種です。紙と同じ木材パルプが原料となっています。
◇特性は?
良い特徴としては、吸湿性・吸水性が良い。光沢があり着心地が優れているドレープ性がある。染色性が良い。
悪い特徴としては、水に濡れると強度が半分ぐらいに低下する。洗濯で縮みやすい。シワになりやすい。摩擦に弱い。水ジミができやすい。

 
<特性まとめ>

・美しい光沢感がある。
・染色性に優れていて、色鮮やかに染まる。発色が良い。
・繊維が柔らかく、ドレープ性がある。
・吸湿性が高く、さらっとした肌ざわり。
・シワになりやすい。
・水分を含むと収縮しやすく、強度も低下する。
・水滴や雨によって、水ジミが残りやすい。
・着用やクリーニングの繰り返しによって、コシがなくなったり、光沢が減少する。
・擦れやすく、毛羽立ちやすい。白っぽく見える。

滑らかで手触りもよいので、夏に使いたい素材ですが、その原料は紙と同じであることから、水を含んだ部分が膨らみ、光の反射の差によって、輪ジミのように見えることがあります。紙同様に、水による影響を受けやすいのです。その特性を知った上で、使っていけると良いですね。今は素材の改良も進んでいるので、家庭での洗濯も可能なレーヨン製品も出てきていますが、”本来は紙と似た性質”を持っていることを知っておくと、良い対処ができるでしょう。

また、シワも付きやすいです。体重のかかりやすいボトムアイテムで利用するよりも、トップスで選ぶのも良いかと思います。
ファッションはもちろん見た目が大事です。形や色や素材感、そしてトータルのバランス、イメージ、どう見せたいかなど、着目点はたくさんありますが、その素材にも気を配って正しい取り扱いをすることで、より一層おしゃれを楽しんでくださいね。

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