2月に入りました。
まだ気温は低く厳しい寒さが続いていますが、夕方の暗くなる時間が少し遅くなり、朝の明るみが早くなってきました。 だんだんと春に向かって動いているんだな、と嬉しい気持ちになります。
この春の女性のファッションはもう動き始めています。
ファッション市場では、1月中旬から春商品が登場しました。2月になり、各ショップで春物の型数はぐっと増えて充実してきました。
店頭で一部冬セールは続いていますが、2月中旬には冬物は集約されて別会場やアウトレットへと移っていくことでしょう。
さて、今年の春はどんなトレンド、キーワードが出てきて、ブランドではどんな提案がされているのでしょうか。
すごく気になりますね。
メゾンのコレクションはすでに終わっていますが、ここからインスピレーションを得て、どんなキーワードが日本のアパレル市場で取り入れられていくのでしょう。
これを毎週、市場調査といいながらウインドウショッピングをして、検証しながら答え合わせをしたり、予想を当てていくのが私の趣味です。毎シーズン楽しくてやめられない。
メゾンコレクション情報は別のコラムでしっかりとお伝えしていきます。
今回は、実際の各ショップの打出しをご紹介していきます。定点観測している都内のいくつかのエリアを歩くと、強弱ありますがざっと10個くらいテーマが拾えました。これらが春はじめのトレンド。10個のテーマをお伝えいたします。
まずは1つめ。
「ウエストマーク」
これは、今年の一番のヒットトレンドとなるのではないでしょうか。
ウエストをジャストウエスト(一番細い位置)でマークするのですが、太目のベルト、サッシュベルトを使って思い切りウエストに巻く、という着こなしが今年は出てきそうです。
例えば、春ニットとスカートのスタイリングに、ウエストにベルトを使ってポイントを置く。これは、20代向けのブランドでも、30代~のキャリア世代でも見られました。ベルト1つ足すだけで旬のスタイルを作ることができるので、ハードルが低く、世代問わずに広く浸透していくのではないかと思います。
身幅も袖幅もゆったりして、たっぷりの生地を使ったゆるシルエットのトップスが主流である時期がここ数年つづいていました。それは継続しながらも、コンパクトなトップス、そしてベルトでウエストをしっかり見せるという身体のラインが出てくるのは、久しぶりです。この春にはトレンドの転換が見られるのかも知れませんね。
スナイデルではスプリングコートを前を空けながら羽織ってコートの上からベルトでマークするスタイリングで、ディスプレイしていました。
ベルトを主役にした旬のスタイルです。