先日、銀座6丁目に新名所が誕生しました。銀座松坂屋の跡地とその裏手の敷地を使って建設された、銀座随一の敷地面積を持つ大型商業施設です。ターゲットは本物志向の大人です。高級路線を謳っている通りで、入っているブランドのレベルも本当に高くてスゴイです。
オープン日から間もない時期に入ったので、まだまだ入口から混んでいて人は多かったのですが、お客様の年齢層が比較的高いせいか、うるさい騒がしさを感じることがなく、ゆっくりと落ち着いていて見ることができました。他になかったな、気品のある大人をターゲットにしている館ってとそのコンセプトの設定が土地と時代に合っているように感じました。
建物の中に入って、すぐに目に飛び込んでくるのは、フロアの中央にある大きな吹き抜けです。草間さんのデザインしたバルーンが設置されていて、アーティステックな印象とインパクトを受けました。
6階まで上がったところで、私が一番に感じたのは、この建物がとてもわかりやすい構造だということです。中央が抜けているので、対面の店舗まで見通しがきき、おかげで自分の居場所がわかりやすいのです。アミューズメント施設のように奇をてらったような難しい通路などは、買い物を楽しむには適していないと思っていたので、とても親切なつくりだと感じました。
そして、地下フロアでも驚かされました。地下は一般的に食品ゾーンですが、ginza sixの地下には生活感が感じられないのです。魚、肉、野菜のような生鮮食料品を置いていないことに後で気がつきました。これも差別化なのだなと思います。
売り場の中心は、やはりファッションです。一番の売りは、有名なメゾンの旗艦店が、この商業施設の中に集まっているということだと思います。セリーヌ、サンローラン、ディオール、ヴァレンチノなどのメゾンが旗艦店として銀座シックスに店舗を構えるとのこと。メゾネット型で、商業施設の中に入っているとは感じないような、路面店のような独自の雰囲気を出しています。
一箇所に集約している便利さと、メゾンの個性が現れる店舗が表現できている、二つの良さが実現しているのは本当にすごいと思いました。
これからも注目していきたいと思います。