村上春樹さんがラジオで話されていたのですが、文章を上手く書くには、下半身がしっかりしていないとダメなんだそうです。下半身がしっかりしていることで、上半身が柔らかくなる。その状態で初めて文章が上手に書けるようになるとのこと。35年、フルマラソンに出ていらっしゃるとのお話です。なんだか、にわかには信じがたいなぁ、というのが私の率直な感想でした。
以前に、村上春樹さんは、朝型の生活をされていると聞いたことがありました。朝のクリアでよどみのない空気と世の中がまだ寝静まっている静寂の中では、創作活動がはかどるのだろうな、とこれは自分にとってもすんなりと入ってきました。
私も朝型です。会社員の時も朝7時30分から仕事をするようにしていました。これは通勤ラッシュを避けたいという気持ちもあったのですが、まず、朝は誰からの質問もなく、だれからの電話も入らず、会議もないからです。始業時間を過ぎると共同の時間の中で仕事をしますので、じっくり資料を練りたいな、と思ってもなかなか許されない場面があります。ですので、集中したい仕事は朝に限るのです。
朝のうちに完成させなくとも、段取りをつけておくだけで一日を効率的に過ごすことができます。今、自分で時間を組み立てて仕事をしていますが、書き上げなくてはならない文章や勉強は朝に時間を取っています。朝が一日を制する、と実感しています。
ということを考えてみると、村上春樹さんの実践していることは、正しいのかもという気になってきます。才能の有無については今は取り上げないとして、下半身強化で文章が上手くなるというのも、私が気が付いていない真理であって、私も走ったりすることで、このコラムも芸術的な組み立てや形容や表現が出来るようになるのかもしれません。
すこし涼しくなったら、またウォーキングも再開して、下半身強化に努めていきたいと思います。