非常事態宣言が解除されて、6月に営業再開した都内のレディースアパレルが、どんな打ち出しをしているか、レポートしています。今回は20代向けの市場について。
ADAM ET ROPE’(アダムエロべ)、SNIDEL(スナイデル)、Diagram(ダイアグラム)、SLOBE IENA(スローブ イエナ)などの、洗練されていながらも心地よさを感じる感性の高い20代に向けたブランドを見てきました。
 
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大きく5つのポイントが見られました。
1)ワンピースが多い。そしてティアード。
2)ニットは袖フリル
3)衿は、スタンドカラーがトレンド
4)レース素材
5)刺繍
アダムエロぺでは、涼し気な透ける薄手の素材のワンピースが提案されていました。ヤング市場同様にティアードが今年のキーワードになっています。切り替えを数段入れています。ブラウスは高さを押さえたスタンドカラーが主流です。袖にはボリュームがあるデザインが目立ちます。
スナイデルでは、アシンメトリーの衿開きのニットが見られました。ワンピースはやはりティアードです。
ダイアグラムではレース地にアジア風の刺繍をいれたブラウスが見られました。レース地も刺繍も、コレクションで多くのデザイナーが使用していたモチーフです。日本のこの夏のトレンドとして、街を歩く方にも浸透していくのではないかと思います。
ユナイテッドアローズやジャーナルスタンダードのセレクトショップでは、ヴィヴィッドな色展開が目立っていました。絵具にありそうな原色の緑、黄色、オレンジ、赤のワンピースやパンツ、スカートが、周りの白、ベージュ、紺ベースの中で鮮やかでした。また、セレクトショップのなかでもブラウスやカットソーの衿はスタンドカラーが多く展開されています。この夏は、スタンドカラーのトップスに注目したいですね。