この春夏のトレンドを、ヨーロッパコレクションの各メゾンが出展した作品の中から、ポイントをいくつか絞ってお伝えいたします。前回までのコラムでは【スタイリングトレンド】に続き【ディティールポイント】を取り上げました。今回は続きです。
【ディティールポイント:TOPS】
◇オフショルダー
ここ数シーズン、人気が継続して定番となりつつあるオフショルダーのトップス。デコルテがすっきりと見えて、日本人女性に多い”上半身が華奢”で筋肉がつきにくい体形の方には本当によく似合うデザインです。
今期のオフショルダーはトレンドキーワードのフリル使いと合体させるなど進化していて、フェンディでは胸元に大胆なフリルを入れて、首元すっきりのオフショルダートップスを提案しています。シャネルでは、ホルターネックとオフショルダーを組み合わせたデザインのトップスを提案していて、ステキでした。
また、アウターでオフショルダーを提案しているものもありました。プラダではブラウスの上にオフショルダーのプルオーバーを重ねて合わせていました。MSGMエムエスジーエムではGジャンの衿元をオフショルダーにデザインしたものを提案していました。オフショルダーは、この春夏も進化を遂げながら、人気継続となりそうです。
◇ロングスリーブ
手の指先まですっぽりと隠れる、長い袖が注目。昨シーズンから裄丈の長いニットが少しずつ露出されていましたが、まだまだ火はついていませんでした。この春先のトップスでは、ブルゾンやシャツ、春のニットでその提案が多くなっています。実用的ではありませんが、大きなものに包まれている、華奢で小さい女の子を連想させるようなディティールポイントです。
次回に続きます。