お盆休みも明けて、いよいよ秋商材の展開が本格的に始まるタイミングです。
気のせいなのかもしれませんが、今年はすこしスローペースなように感じます。特別な環境のなかでの初めてのシーズン立ち上がりなので、注意深く見ていきたいと思っています。
秋物といっても、まだまだ気温が高い時期です。ですから今提案されている新作は、夏商材と基本的に同じ性能を持っています。例えば「手洗い可」「吸湿速乾」「さらっとした肌触り」など、暑さが苦にならないように工夫されています。その上で「季節が変わった」「シックになった」と新鮮さとトレンドを見せていくのが秋物です。
この秋立ち上がりの様子を見てきましたのでレポートします。まずはキャリア向けブランドの提案から。
トップスとボトムスでは、トップスに重きが置かれた打ち出しが見られました。目立ったポイントは2つあります。
1つめは色です。秋商材で目立った色は2つありました。
・茶
茶のトップスとベージュのボトムの組み合わせは多くのショップで提案されています。シンプルに色がシックなのでぐっと落ち着いた印象になります。白が多かった7月までの提案から色のチェンジで店頭が変化しています。
セオリーでは金茶のセットアップをディスプレイしています。ノースリーブのトップスと同素材のプリーツスカートはとろみと光沢があり、秋のトレンドを含んでいます。
・パープル
久しぶりにパープルが目立っています。アナイではパープルのプリントのブラウスに光沢のあるプリーツスカートを合わせて提案しています。
アンタイトルではパープルのトップスに黒のボトムを合わせていて、シャープでスマートな印象です。
ピンキーアンドダイアンでもパープルのトップスを出していました。
2つ目はデザイン
トップスのデザインは、ノースリーブがメインでした。シアー(透けている)な素材のブラウスやカーディガンを合わせている打ち出しもありましたが、多くは今の暑さに合わせたノースリーブのままのスタイル提案です。
トップスの素材はカットソー、ニット、ファブリックなど様々ですが、触るとヒヤッとする(そして保温性に乏しい)ポリエステルなどの合繊が活躍しています。
このあとのトップスのデザイン変化には注目していきたいと思っています。