2020年の秋冬のファッションがいよいよ始まります。パリをはじめとした、世界のコレクションで見られたキーワードをヒントにして、日本のアパレル市場は作られていきます。コレクションで目立ったキーワードから秋冬にくるトレンドを予測していきます。今回は5回目、アイテムです。3回に分けていくつかのアイテムを紹介してきた最終回です。
アイテム3:アウター
・ケープ
冬のエレガンスアイテムとして、もう珍しくもないのですが、ケープをさっと羽織るのも素敵です。コートほどしっかり着込んだ感じがしない、こなれたアイテムです。午後にお友達とお茶をする、など街中への外出や、車でさっと出かけてお店までの防寒に使うなど、一時的な羽織りとして活躍しているイメージでした。今期、提案されているケープは、コートと同様に、防寒の要素も含んだアウターとしての「ケープ」です。いっそうケープというアイテムが、世に広まっていくのではないかと思います。エルメスやジバンシーなど誰もが知っているブランドをはじめ、本当に多くのブランドが、ケープを出していました。
・レザーコート
ちょっと光沢あり、または光沢のないマッドな質感も、レザーコートが今年は多く見られています。すこしキザな感じがしますが、クールなエレガントが表現できていると思います。エルメスやミュウミュウで、少しハードでかっこいいレザ―コートスタイルが見られました。リアルレザーのみではなく、見た目にそん色ない、クオリティの高いエコレザー(フェイクレザー)も使われています。生産継続可能なサスティナブルな動きは、これからの時代に生きていく私たちに必須の価値観です。
次回は柄について。