今朝の都心の最低気温は15度でした。
このくらいの気温からですね。掛け布団がずれて寒さでぶるっとするのは。これはつまり起きて活動する時間帯もまた寒くなってきたというお知らせになります。
そろそろコートが欲しくなるころです。
ただし、雪が降るような寒さでもないので、防寒ばっちりのダウン系ではありません。ジャケットやカーディガンやセーターの上にさらっと羽織る一枚が欲しいのです。
10月後半の婦人服市場において、今年はどのようなコートを展開しているのかを見てきました。
秋口の9月後半にはトレンチコートの展開が多かったのですが、トレンチコートの提案は終盤を迎えていました。これに変わって目立っていたのはウールの裏無しのコートです。それには大きく2つの特徴が見られました。
1)ニットコート
2)布帛(生地)コート
!)ニットコート
軽めのブルゾンからロング丈までデザインバリエーションがあったのがニットコートです。裏がないので、数年前から出てきたカーディガンとの間のアイテム「コーディガン」のような目だちました。
また、ニットの中でもブークレー(糸の太さが均一ではないもので編んだモコモコした編地、プードルみたいな)の圧縮ニットが多かったように感じます。軽さと空気を含んであたたかみのあるアイテムです。
また、アクリルボア(毛布みたいな素材。フェイク毛皮として注目素材です)のカジュアルテイストのブルゾンも目に入ってきます。
2)布帛コート
きれい目なウールコートです。リバー仕立ての裏無しのコンサバティブなコートです。このところ、チェスターコートなど新しい形のコートが存在感を増していましたが、今年の店頭を見ていると、ベーシックなシングルテーラード衿、ロング丈コートが主流です。ロペやセオリー、アンタイトルなどのキャリア向けきれい目ブランドで提案されていました。
また、大きめなスケールのグレンチェックツイードを使った重みのあるコートをポロで提案していて、厳かでかっこいいなと感じました。
コートは毎年買い換えるアイテムではないので、個人的にはきちんとした作りで、ある程度ベーシックな形であるほうが買いやすいし使いやすいと思っています。今年のコートはきちんと感が戻ってきて、安心しています。
今後は冬本番への転換期です。防寒としてのコートアイテムがどのように提案されていくのかを、季節の進みとともに見て行きたいと思います。