ファッションと季節感の重要性

2019.10.19 (土)

10月になって空気がすっかり秋になりました。朝晩の気温が下がってくるので、そろそろ防寒を意識していく時期です。

私はファッションには、季節感がとても重要だと考えています。衣食住は人間の生活の基盤です。食べものに関しては、季節の旬を意識して摂取することが、広く浸透しています。同様に「衣」に関しても、その季節に相応しい衣装があります。その表現の一つに挙げられるのが「素材」です。
素材はファッションにおいてとても大切な要素です。
日本の夏は高温多湿で、暑くそして蒸しています。その日本の夏に適していると昔から愛用されているのが「麻」です。麻は、表面がさらっとしていて(昔はざらっとしていたようです)肌にまとわりつかず、また湿気を外に逃がし、蒸れを防ぎます。冬になると羊毛のニットが活躍しますが、羊毛は保温性があります。毛の中にあるクリンプという繊維があたたかな空気を抱えるので、あたたかさを保持してくれます。余分な湿気も放出してくれるので、汗をかいても快適に着用できます。
このように昔からその季節・気候に合った素材を上手に利用して衣服が作られて、着用されてきました。
 
ファッションは外見だけが大事なのではありません。その素材の特性を生かしていること、デザインも含めて素材で季節を表現していくのが、本当のおしゃれなのではないかと思います。
 
料理で言えば、美味しさだけではなく旬の食材を利用することで季節の趣を表現して、かつ身体への良い影響(栄養)を兼ね揃えているのが素晴らしい料理というのではないかと思っています。
例外ですが、以前勤めていたアパレルメーカーで、素材からこだわった特別なオーダー会で冬に麻のジャケットを販売したことがありました。これは、本当に特別なおしゃれです。素材の良さを感じて着こなせる人は、そうそういないと思います。
一般のおしゃれさんは、その季節を感じる素材を身に付けて、その時期ならではのおしゃれを楽しんでもらいたいです。

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