2018年の秋シーズンが始まりました。今回は30代に人気のブランドの秋新作の打出しをレポートします。
ヤング市場でもアースカラーが目立つ秋新作ですが、30代に人気のショップでもそれは同じです。レンガ色、テラコッタ、黄土色のような、秋の自然界に見られる黄色に色づくイチョウの葉の色やモミジの紅葉の赤茶色、素焼きの鉢の色であるテラコッタ、そして土の色、という深く重い色の提案が多く見られています。その色たちに調和する色として「ピーコックグリーン」これはクジャクの羽にある青緑ですが、この色を展開しているショップが目立っていました。
ユナイテッドアローズでも、レンガ色のトップスにピーコックグリーンベースのチェックパンツをウインドウで打ち出していました。アダムエロペでもレンガ色のトップスにピーコックグリーンベースのペイズリー柄のスカートを提案しています。
ペーズリースカート
夏から秋へのタームチェンジを色を使って変更しているのが良くわかります。
また、ペーズリー柄の他、小花モチーフで、オリエンタルなイメージを出しているショップも多く見られました。これは秋口に流れていくトレンドのキーワードになると予想しています。
スナイデルでは、ちょっと肩部分、肩付けにボリュームを持たせているものを多く提案していて面白いなと思いました。
スナイデル ニットカーディガン
ビッグショルダー、パワーショルダーというキーワードが、パリやミラノでもメゾンコレクションで見受けられていました。その流れでの打出しです。ノースリーブのブラウスの肩にも、一枚ラッフルを付けていて、肩にデザインをひとつ足しているデザインもありました。80’sに見られた肩の大きさ(このときは肩パットによるもの)で時代の力強さが表現されていましたが、その流れが再来するのか、見守りたいと思います。