2018年秋のファッショントレンド_ヤングカジュアル

2018.08.05 (日)

8月に入ると、店頭は夏のセールをメインで打ち出しながら、店内の一部で秋物を少しづつ展開し始めています。いきなり秋物、といっても気温の高い8月になかなか秋に適した素材は購買意欲が沸かないものですよね。

一昔前は、先に秋(冬)ものの良いものを買っておいて、10月ごろに着用する、という先を見越した洋服の買い方は珍しくないものでした。おしゃれな方ほど、先買いをする。サイズや色のバリエーションがあるうちに手に入れておき、その時期になるのを待ってから使う、という感じです。

その動きは今は珍しくなりました。今着たいものを今日買って、今日着るという流れが今の洋服の購入タイミングです。「リアルクローズ」です。各社、トランスシーズン、季節の移り変わるその間の時期の展開を重要視するようになりました。今までは8月にはセールと一方で秋冬のメインになるウールのニットを展開していたのを、今すぐ着ることができる秋物が並べるようになりました。
 

この時期は、素材は薄く手洗いができるものを選びつつ、色や柄で秋を表現したものを、各ショップで展開しています。

ヤングカジュアルのブランドでは、シックな色へ展開を変更しているのが見られました。
夏の元気な色から、レンガ色、からし色、深緑、ピーコックグリーンなど落ち着きのある色へディスプレイで打出している「売りたい商品」が変わっていました。

ローリーズファームでは、チェックとドットのモチーフで秋物展開をしていました。夏になじみのあるマドラスチェックを秋の色(茶ベースと緑ベースがありました)に替えたシックで落ち着いた配色のスカートをメインディスプレイで提案していました。ぐっと渋い印象ですが、さらっと重さのない素材感でいますぐに着用できるものです。
また、茶ベースと黒ベースに白ドットのキャミソールワンピースとロングスカートの提案も目を引きました。春夏のコレクションでドットが出ていてトレンド入りするかと期待していたモチーフでしたが、日本の春夏の市場の中ではそれほどの取り入れ方もされず、ヒットの起爆剤とならなかったのがドットです。秋への移行期に提案されているのも、面白いなと思いました。
ro-ri-zu ドット
 

ココディールでは、色をパープルに変更して秋物を展開していました。パープルの浅いVネックニットにハイウエストの薄紫のロングスカートを打ち出しており、パープルが新鮮でした。ハイウエストのボトムにトップスの裾をインすることで、「トップスをコンパクトに見せる」バランスのスタイリングは継続していて、新しさはありません。
一方で秋新作で首周りの開き方が狭く、詰まったようなトップスが出てきていて、これは新しい形です。暑くならないように、レース素材にしていたり、首まわりだけオーガンジーのような透け感のある素材にしているなど工夫も見られて、秋のトレンドの形として定着していくか、見ていきたいと思います。
ローリーズ首狭いトップス

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