8月上旬の20代向けブランドの店頭を見てきました。今回は、多くのブランドの秋新作の中で、共通して使われている素材やアイテムについてレポートします。
1)素材
秋新作の中で、「ベロア」が登場。とても新鮮です。
アダムエロペでは半袖のカットソー(ゴールド系の茶色と紺色)を提案していました。スナイデルではベロア素材のパンツが出ていて、少し太めの幅で柔らかく落ち感の良いベロアが、エレガントな女性らしさも出しています。
2017年秋冬コレクションに見られたトレンドの中で、「ヴィクトリアン調」というものがあります。デザインで言えば、首回りがデコラティブになったもの、ハイネックがプリーツになっているものなどが挙げられますが、素材で言うとベルベット、ベロアです。高貴で格調高い象徴として人気の素材ですが、ポリエステルなどで安価に生産されるようになってから、量販される衣料品に使われています。この秋冬はベロア素材がぐっと出てくると思いますので、引き続き注目していきます。
2)綿チノパンツ
ヤング世代のブランドでは、少し太めのチノパンが良く見られるようになっています。20代向けのブランドでも、少しずつ増えているように思います。
アナーザーエディション、スローブイエナでも、秋新作として綿チノパンツを展開していました。スタンダードなベージュ、カーキのほか、インディゴのデニムでも出しています。シルエットは少し太め。少しハイウエスト気味のデザインが多いです。大きなポケットをつけたカーゴパンツ風のラフ感のあるものが目立っています。
チノパン自体はずっと昔から愛されているベーシックなアイテムですが、少し太め、ハイウエスト、カーゴ風のポケットのチノパンツはこの秋に新しく出てきたアイテムです。このまま、今期どれほどトレンドに乗っていくのかを観察していきたいと思います。