春の新作がお店に並ぶようになりました。
さて、この春夏はどんなトレンドが世間を席巻していくのでしょう。このソースはヨーロッパで開催されたコレクションで、各メゾンが出展した作品の中にあります。パリやミラノ、ロンドンの主要コレクションで(ニューヨークもあるけれど)見えて来た、2017年春夏シーズンのポイントをいくつか絞ってお伝えいたします。
日本のレディースファッション市場のトレンドをさかのぼって振り返ってみます。
2016年の春夏には何が流行っていたのでしょうか。このシーズンは春先からの「マリンテイスト」と「エフォートレス」が大きな流れとなっていました。春先からボーダーに注目が集まり、裾や袖口からレースを見せる甘めのディティールが人気でした。Gジャン、スカジャンを羽織る。また、後ろに抜けた衿を演出する抜け感、こなれ感のなるブラウスが大ヒットアイテムでした。もうひとつ、オフショルダーのトップスは夏に向かって世代を問わずに広く浸透していました。スカーフ使いも人気でした。
秋冬になると、ゆるいシルエットで「エフォートレス=決めすぎないおしゃれ」の提案は継続していました。コートはコクーンシルエットやゆったりラインのチェスターコート、ムートンコートに人気が集まっていました。秋口はテラコッタ(素焼きの植木鉢の色)が注目されました。冬に向かっては、グレーがメインのワントーンコーデが多く見られたシーズンでした。
2017年春夏は、先シーズンから続いている「シンプルでミニマル」「こなれ感のある決めすぎないエフォートレス」から少し方向が変わっていくのではないかと思います。もっと元気で楽しい、そして装飾性豊かにファッションを楽しむように進んでいくのではないかと思います。
それでは各メゾンのコレクションから見られるファッションの傾向をいくつか挙げていきます。
【1 スタイリングトレンド】
◇ロマンティック
装飾性の高い、フリルやドレープをふんだんに使い、ボリューム感のあるロマンティックなガーリッシュスタイル。
GUCCI,FENDIでも、衿、袖口、裾のみならずお腹の切り替えにもフリルをあしらったワンピースやブラウスを提案していました。この流れは日本の市場に流れるアパレルブランドの春新作にも見られています。大人の女性も楽しめるガーリッシュなアイテムが受け入れられていくようです。
続きは次回のコラムで!