キャリア向けブランドの店頭展開レポート 4月前半OFFスタイル

2017.04.05 (水)

30代40代向けのキャリアブランドの4月前半の打ち出しをレポートします。今、どんなお洋服が並んでいるのか、いくつものブランドをチェックしています。

スプリングコートからスーツ、ワンピースに打出しが変化したことは前回のコラムでレポートしました。
4月の店頭では、白をベースに紺をスーツセットアップで打ち出していました。

今回は、OFFスタイルに絞ってお伝えします。

4月の店頭は全体的に「白」が多いです。今年の春夏も、白が大事です。
2015年の冬から白のトータルスタイリングが浸透していました。2016年の春夏、秋冬を経て、2017年も白は一番の人気色です。
とても特徴的です。キーカラーであり、ベースカラーである白が、数シーズンに渡りトレンドを牽引していることは興味深いです。
カラーのトレンドについては、また別の機会に書きたいと思います。

【OFFスタイル】
◇ニット+スカート
ニット(プルオーバーニット:かぶりセーター)は春素材、春色に変化し、種類豊富に展開されていました。
春素材として挙げられるのは、まずは綿。春ニットの代表格です。そして綿とアクリルを混ぜたものが多く出ていました。
4月になると保温性が低いポリエステル素材のものが増えてきました。ポリエステル素材はとても発色が良いので
きれいな色付けの薄手ニットが提案されていました。キレイ色のニットは、ファッションカラーパレットが初夏に向かって彩度・明度の高い色使いに移行する時期にぴったり当てはまっています。
ニットで見られる差し色は、ピンクが目立っていました。春先から継続している薄く少しグレーがかった「ダスティピンク」などと表現された
ピンクも多い中、バラの花のような鮮やかなローズピンクなども増えていました。
ニットの形ですが、衿の開きはオフショルダーを意識した横に広く開いたボートネックが目立ちます。
ゆるシルエットが長い期間継続して人気でしたが、リブ編みで身体に沿ってフィットしたタイプのニットが増えています。
これは「ウエストをマークする」トレンドに合わせて変化したものです。
合わせるスカートは、ギャザーやタックで生地分量を多くとって、ふんわりとしたラインにしたタイプが多いです。
ウエストにサッシュベルトをつけてウエストにポイントを持ってくるスタイルが人気です。
そのため、ニットの裾はウエストの中に入れてすっきりとさせておくのです。
トップスのボリュームを抑えてウエストを絞り、マークするスタイルが少しずつ、春先よりも露出が増えてきて、浸透してきました。

◇パンツ+ブラウス
パンツはボリュームのあるワイドロングパンツが主流です。素材は薄く柔らかく、季節に合わせて変化しています。
トロミのある素材でも出ていますが、麻っぽい、もしくは麻混の素材での初夏向けパンツがちらほらと見受けられています。
麻素材は、今期の注目素材ですので、これから先はどんどん展開されると思います。
抜け感のあるトロミ感のある素材のブラウスは無地の他に白と紺を使ったストライプが多くのブランドで見られました。
このゆるめのブラウスとワイドパンツのスタイリングは、この春夏も継続していきそうです。

◇カラー 差し色
カーキ
トモーローランド、23区では、カーキ色を展開させていました。パンツの他、スカート、ジャケットでも使われていて、
季節でのフェイス替えが見られました。
毎年、5月に連休を過ぎるころ、カーキを含めたアースカラーが夏まで主流になる傾向があります。注目したい色です。

ピンク
ニットで記載した通り、ダスティピンク、ローズピンクと色調の違うピンクが出ています。
花柄のスカートと合わせて、フェミニンスタイルを楽しんでください。

イエロー
花のようなきれいな発色の黄色が出ています。昨年の秋冬ではマスタードが良くでていました。
黄色の中でもトーンを変えて、春らしい鮮やかな色が旬です。

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