色のある世界は楽しい。~色の見える原理

2017.11.16 (木)

色は「光」「光があたる物」「視覚」があって見えています。
光がなにか物体に当たって、反射して、私たちの網膜に届き、脳が処理して色を認識するそうです。 物によって、光が当たった時に吸収されていく色と反射する色があるのですが、 反射する色は、その物体にとって必要のない色なんだそうです。

例えば、植物は緑色に見えますが、反射して見えている緑色は植物にとっては必要のない色なのだということです。これは、実験で、緑色の光源のみを緑色の植物に与え続けていると、植物は枯れてしまうという結果が出ています。これを知った時に、ちょっとした衝撃を受けたことを覚えています。緑色の象徴というべき、植物にとって、その緑の色は要らないものだなんてショックでした。
見える色って私たち視覚のあるものにとって、必要な色なんだと思います。
それぞれの物質が要らないとするものを、排出しているものを、「きれいな色だ」と感じたりするのもなんだか複雑に感じてしまったことがありましたが、いまは、私たちにとって必要な色彩を、それぞれの物体が、私たちに与えてくれているだなと思うようになりました。

色は、私たちの感覚に作用しています。リラックスする色があれば緊張させる色もあります。同じ面積の円に赤やオレンジ、黄色を塗れば、前方に進んできて接近してくるように感じますし、その円に青や、緑、青紫などの色を塗れば、後方に引っ込んだように感じるという作用が見られます。
また、洋服でもよく言われていますが、白は膨張色だから着たくない、黒は細く見えるから黒を着るなど、スタイルを良く見せる効果も色にはやはりあります。これは正確に言えば、同じ面積の円に明度が高い色を塗れば、膨張して見える傾向はありということです。そして円に塗る色を明度の低いものにすれば、小さくみえる傾向にあります。
本当はどちらも同じ面積であるのに、感覚では異なったように作用するのは、「色のマジック」なのだと思っています。
本当に、私たちの生活に密着した色の世界が、とても深くて楽しいものだと感じています。

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