ファッションはクラシカル回帰 2

2020.04.02 (木)

ファッションはクラシカル回帰」といわれて、半年経つのですが、いよいよ浸透し始めたかなと感じます。

先の秋冬では、コートがウールモッサのキレイ目素材が注目されて、伝統的でコンサバなエレガンススタイルが多く見られていました。丸の内キャリアだけではなく
一般的に広くキレイ目コートが支持されていました。
そしてもう一つ、昨年の秋から、新しい提案としてスタンドカラーのブラウスが多くのブランドから提案されていました。これは抜け衿の多いトップスのトレンドが続くのなかで、目新しいものでした。しかし、打ち出しほどに浸透して、一般の方々が広く着用するようになったかというと、そうではなかった、というのが前シーズンです。
このプレ的なクラシカル回帰はこの春に、違う方向から私たちのファッションスタイルに影響を及ぼしてくるような、そんな楽しい予感がします。パリコレクションなどを振り返ると、セットアップが非常に多く提案されていました。2020年ss(スプリング&サマー)のセットアップは、ずばり「ジャケットとボトムのスーチング」です。しかもメンズライク。マニッシュテイストです。ファッション雑誌では、ジャケットの着回し提案が多いのですが、本命はボトムとのスーチングです。
グレンチェックは数年前から地味に流行っていましたが、千鳥格子、ハウンドトゥースは今年かっこいいなと思っています。ちらりと見かけたコマーシャルで、女優の広瀬すずさんが、たっぷりとした身幅のダブルブレストのジャケット(裄も長い)とワイドシルエットのパンツのスーツを着用して何かの番組に出る一場面を見たのですが、ほんと今刺さる、かっこいいスタイリングでした。
このように多くの人の目に触れるところで、有名な方々が旬のスタイリングで登場すると、あ、こういう風なのもかっこいいな、かわいいな、私も欲しいな、という伝染の仕方をするのでしょう。
まあ、スーツセットアップというアイテムですので、どこまでファッションとして認知されていくのかは未知のことですが(Tシャツほど着用が簡単なアイテムではないという意味で)、街へのお出掛け着程度のニーズにも取り入れられていくといいな、と個人的には願っています。

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